73歳、葉山の自然に囲まれた「あるものを工夫して楽しむ暮らし」【元「ミス日本」伊藤千桃さん】

葉山の自然に囲まれた家での豊かな暮らしを書いた本が人気の元「ミス日本」の伊藤千桃(いとう・ちもも)さん。今回は「あるものを工夫」して楽しむ生活について伺いました。

この記事は月刊誌『毎日が発見』2023年12月号に掲載の情報です。

73歳、葉山の自然に囲まれた「あるものを工夫して楽しむ暮らし」【元「ミス日本」伊藤千桃さん】 2312_P060-061_01.jpg庭仕事しやすい、カジュアル服が基本。
"ここぞ"という日は、着物で気分もスイッチ

「たくさん」は必要ない。
あるものを工夫して楽しむ

神奈川県・葉山に40年以上暮らす伊藤さん。

「桃花源」という名で料理のケータリング、バーベキューサービス、民泊などを行っています。

「離婚してこの家に戻ってきてから、庭や裏山の野草、山菜などを活用するようになりました。お金は全然なくても、"あるもの"を工夫して暮らすのは楽しくて、かえって自由になった気がします」

語りながら庭のハーブ入りフォカッチャと、ドクダミの自家製ハーブティーでもてなしてくれた伊藤さん。

普段の服装はどうしていますか?

「毎日庭仕事をするので、ジーンズと長靴です。ハーブの手入れなどもあるので、とにかく動きやすくないと。逆に『いざというときの外出着は着物』と決めているので、迷わなくてラクなんですよ」

そんな伊藤さんに今日着ていただいたのは、エムポルクのジップアップニット。

サイドにスリット入りの動きやすさと、肌触りのよさがお気に入りです。

あわせたのは、虫食いになった着物をリメイクしたというスカート。

「シミなどで着られなくなった着物も、捨てずに活用できるリメイクはいいですね。やけに物もちがいいのか(笑)、このブレスレットやピアスも30年前に買ったお気に入りで、長年使ってます。シンプルな服でも、スカーフやアクセサリーをその日の気分で足してみると、気持ちが華やいで元気が出ますよ」

近くに店もない山の暮らしだからこそ。

"あるもの""好きなもの"を大切に知恵を使って暮らすその笑顔の、なんて柔らかで幸せそうなこと。

「いまは娘とケータリングの仕事をしていますが、母娘で『全然お金ないわねえ』『ま、なんとかしましょ』と、そのときどきで、悩まずのほほんと暮らしてます。『100歳まで元気で働いてよ』といわれるので、そうかあ、私は100まで体動かすのね、なんて素直に思っています、フフ」

現在73歳。

自然体で、シンプルで豊かな暮らしを楽しむ姿には、普遍的なまぶしさがありました。

73歳、葉山の自然に囲まれた「あるものを工夫して楽しむ暮らし」【元「ミス日本」伊藤千桃さん】 2312_P060-061_02_W500.jpg取材・文/黒木博子 撮影/かくたみほ ヘア&メイク/枝村香織

 

伊藤千桃(いとう・ちもも)さん
1950年ジャカルタ生まれ。元「ミス日本」という華やかな経歴を持つも、葉山の家で営む自然に囲まれた豊かな暮らしに関心が集まり、自著『千桃流・暮らしの知恵』(主婦の友社)が人気に。愛犬の慈源(じげん)くんと、徒歩20分の海岸まで散歩に行くのが日課。インドネシアのいとこと話すため、語学も勉強中。

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