69歳、八ヶ岳で一人暮らし。「興味のあるものは何でも挑戦!」なかはらけい子さんの暮らし術

八ヶ岳で一人暮らしや山でのエコな生活をYouTubeで発信している染織家の、なかはらけい子さん。田舎暮らしにあこがれて古民家に移住し、やりたいことに何でもチャレンジしている様子を覗いてみました。

この記事は月刊誌『毎日が発見』2023年10月号に掲載の情報です。

69歳、八ヶ岳で一人暮らし。「興味のあるものは何でも挑戦!」なかはらけい子さんの暮らし術 2310_P058-059_01.jpg好きなものを好きに着たいから、身近な植物で染めて、自分好みに生まれ変わらせます

山暮らしは時間が自由。好きなことに何でも挑戦

八ヶ岳での一人暮らしや、山でのエコな生活を紹介したYouTube動画が人気のウリウリばあちゃんこと、なかはらさん。

20代の頃は東京で映画の衣装の仕事を担当するも、田舎暮らしに憧れ、山梨の古民家に移住したそう。

「そこで息子を授かり、保育園のときに2人で八ヶ岳にきました。息子が独立した51歳からはまた一人暮らし。旦那はシティーじじいなので、一緒に暮らしたことはないですねえ」とカカカと笑うなかはらさん。

静かな山暮らしというより、イキイキと元気いっぱい、活動的な暮らしです。

「染色は独学ですが、裏山で植物を採ってきたりして、藍染めや柿渋染めなど、自然素材で染めた服や小物を作るのも楽しくて。長年買ってくれる人もいます」と、やはりアクティブ。

本日、エムポルクのトップスに合わせたスカーフやパンツも、自作なのでしょうか?

「自宅にあった麻布を藍染めにして、スカートに見えるけど動きやすいラップ風のパンツにぬったんですよ。服は好きなものを好きに着たいので、好みに合わせて自分で作っちゃいます」。

自然に溶け込む目に優しい服の色は、植物から生まれた染料を使った藍染め。

身近なものを利用して、好きなもの、必要なものにしてしまう知恵はさすがです。

「Tシャツも、汚れたら染めてまた着ます。何度でも生まれ変わるから、新たにものを買わなくても楽しく暮らせるんです。森も草も、周りにあるもの全てが宝箱みたいですね。染色以外にも、いまはやりたいことには何でもチャレンジしています。陶芸や金継ぎも、知り合いに教わって始めたところなんですよ。外出に時間を使わない山の一人暮らしだからこそ、時間を何に使っても自由! 興味あることなら何でもやって、よりよい70代を過ごすために、楽しく自分探しする毎日です」

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取材・文/黒木博子 撮影/かくたみほ ヘア&メイク/枝村香織

 

なかはらけい子(なかはら・けいこ)さん
染織家、YouTuber(ユーチューバー)。八ヶ岳での暮らし、自作の発酵食品などを紹介したYouTube 「ウリウリばあちゃんの楽しい田舎暮らし」が大人気に。オリジナル染めの服や帽子など織物製品もファン多数。著書に『68歳、つつましくも贅沢な暮らし:年金3万+α、好きな場所で好きに生きる』(大和出版)。

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