科学的に解明されているってホント⁉「猫をなでると癒される理由」/家ねこ大全(17)

「いまの鳴き声はどんな意味?」「なんでいつも、ごはんをちょっとだけ残すの?」など、猫の行動にはミステリアスなところがたくさんありますよね。そこで、SNSで人気の獣医師・藤井康一さんの著書『現役獣医師が猫のホンネから不調の原因までを解説! 家ねこ大全285』(KADOKAWA)より、フードやトイレなど暮らしのコツや、不調や病気に関する医療情報など、猫についての最新情報をご紹介します。

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Q.触っているだけで癒し。なんでそんなにかわいいの~?

A.科学的にも解明されたもふもふの力。毛を触ると愛情ホルモンがあふれだします


猫を触ったり、なでたりすると、なんともいえない幸せな気持ちになりますよね。

どうやらその秘密は「毛」にあるようです。

日本の大学の心理学研究で行われたある実験では、次のような効果があることがわかりました。

●「もこもこ」したものを毎日15分程度なでたり、抱っこしたりすると、癒され、ストレスやイライラが治まる

動物でなくても、毛皮やぬいぐるみでも同様の効果が得られる

これには愛情ホルモンである「オキシトシン」が大きく関わっています。

このホルモンは幸福感に満たされているときに分泌されますが、それには猫の「毛」を触り、なでることが重要だったというわけですね。


Q.家族のケンカは猫にとってもよくない?

A.猫は家族の一員。だからケンカはしないで


「猫は家族の一員です」と飼い主さんは思っていますよね?

猫だって家族とはいわないまでも、メンバーの一員ぐらいの気持ちでいます。

ですから当然、家族のケンカは飼い猫にとっても大きなストレスになります。

頻繁に言い争いをする、子どもを大きな声で叱り続ける―そんな環境で暮らしている猫は、他者に対して攻撃的な反応が出やすくなります。

猫の行動には飼い主さんやその家族の行動が反映されることが多いのです。

いつもストレスにさらされていると、ストレスホルモンを分泌する副腎が過敏に働いてしまい、下痢や嘔吐の症状として現れることもあります。

猫のためにも、穏やかな時間を過ごすように心がけてくださいね。

イラスト/柴田ケイコ

ほかにも書籍では、フードやトイレなどの「猫との暮らしのコツ」や、不調や病気に関する「医療情報」など、猫に関する285の最新情報が分かりやすく解説されていますので、興味がある方はチェックしてみてくださいね。

【まとめ読み】『家ねこ大全285』記事リスト

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藤井康一(ふじい・こういち)
藤井動物病院院長、獣医師、獣医学修士、博士(学術)、経営管理修士。2011年にツイッターを開始。多くの飼い主さんに「こんなことに注意をしてもらえれば」という現役獣医師ならではの最新情報を発信したところ、「困っていたときに役立った」と評判に。フォロワーは5万人超える(2020年7月現在)。

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『現役獣医師が猫のホンネから不調の原因までを解説! 家ねこ大全285』

(藤井康一/KADOKAWA)

猫好きの方は、大好きだからこそ猫のミステリアスな部分をもっと知りたいですよね。さまざまな行動が意味する猫の気持ちや不調のサインなどをSNS上で人気No.1の獣医さんが解説しています。ちょっとした豆知識から、近年注目されている「猫のうつ」など最新の病気の治療まで、猫のことがすべてわかる一冊です!

※この記事は『現役獣医師が猫のホンネから不調の原因までを解説! 家ねこ大全285』(藤井康一/KADOKAWA)からの抜粋です。

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