実は「水があまり見えていない」という説も...⁉ 知っておきたい猫への「水」の与え方/家ねこ大全(14)

「いまの鳴き声はどんな意味?」「なんでいつも、ごはんをちょっとだけ残すの?」など、猫の行動にはミステリアスなところがたくさんありますよね。そこで、SNSで人気の獣医師・藤井康一さんの著書『現役獣医師が猫のホンネから不調の原因までを解説! 家ねこ大全285』(KADOKAWA)より、フードやトイレなど暮らしのコツや、不調や病気に関する医療情報など、「猫についての最新情報」をご紹介します。

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Q.水を与えるときに注意することは?

A.水は毎日取り替えましょう。あたりまえのことだけどとても大切なことです


●毎日取り替える
猫は新鮮な水を好みます。水を替えるタイミングで容器も洗ってつねに清潔に。

●冷たすぎる水を与えない
暑い日だからと、キンキンに冷やした水を与えない。冷たすぎるのは苦手です。

●お気に入りの水入れで
水入れにひげがふれるのを嫌い、その器から飲まなくなる猫やバケツなどの大きい器からしか飲まない猫も。お気に入りの水入れを探しましょう。

自動的に水が流れる仕組みのペット用給水器なども、猫はとても喜ぶので、一日中外出している飼い主さんにおすすめです。

また、設置した水を飲んでくれればいいのですが、好奇心からさまざまな生活用水を飲むことがあります。

たとえば塩の入った野菜の茹で汁や花瓶の水などは猫にとって有害なので、ほったらかしにせず、取り扱いには注意してください。


Q.なんでわざわざ蛇口から水を飲むの?

A.じつは猫はあまり水が見えてないという説も。流れる水なら認識しやすい


ふだんは水を飲みたがらない猫なのに、蛇口から水をひねると異様に興味を示したりしませんか?

舌を出して流れる水をペロペロしたり、手で触ってみたり......愛らしい姿に癒されます。

においも色もない水は猫が目で認識しにくいもののひとつです。

猫が間違って水の器に脚を入れたりするのはそのため。

蛇口から出る水は絶えず流れて動いているし、音もします。

シンクにあたればしぶきもあがり、光を反射してキラキラ光ることもあります。

よって猫は水がそこにあると認識できます。

また、変化にとんだ水の動きが猫の好奇心をそそるともいわれています。

イラスト/柴田ケイコ

ほかにも書籍では、フードやトイレなどの「猫との暮らしのコツ」や、不調や病気に関する「医療情報」など、猫に関する285の最新情報が分かりやすく解説されていますので、興味がある方はチェックしてみてくださいね。

【まとめ読み】『家ねこ大全285』記事リスト

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藤井康一(ふじい・こういち)
藤井動物病院院長、獣医師、獣医学修士、博士(学術)、経営管理修士。2011年にツイッターを開始。多くの飼い主さんに「こんなことに注意をしてもらえれば」という現役獣医師ならではの最新情報を発信したところ、「困っていたときに役立った」と評判に。フォロワーは5万人超える(2020年7月現在)。

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『現役獣医師が猫のホンネから不調の原因までを解説! 家ねこ大全285』

(藤井康一/KADOKAWA)

猫好きの方は、大好きだからこそ猫のミステリアスな部分をもっと知りたいですよね。さまざまな行動が意味する猫の気持ちや不調のサインなどをSNS上で人気No.1の獣医さんが解説しています。ちょっとした豆知識から、近年注目されている「猫のうつ」など最新の病気の治療まで、猫のことがすべてわかる一冊です!

※この記事は『現役獣医師が猫のホンネから不調の原因までを解説! 家ねこ大全285』(藤井康一/KADOKAWA)からの抜粋です。

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