止まらない「しゃっくり」どう対処する? 数日続くなら病院へ/やさしい家庭の医学

pixta_32242569_S.jpg病気やけがをしたとき、それに関する用語(病名・症状など)の意味をそもそも知らなかった、なんてことはありませんか? また、時代の流れとともに「ADHD」「ノロウィルス」など新しい用語もどんどん現れています。

書籍『やさしい家庭の医学 早わかり事典』で、病気や健康分野の正しい知識を身につけ、いざというときに役立てましょう。

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横隔膜の定期的なけいれん

「しゃっくり」

●2日以上続く場合も

しゃっくり」は横隔膜(おうかくまく)が定期的にけいれんすることによって起こるもので、「吃逆-きつぎゃく」ともいわれます。勢いよく食べたり飲んだりした場合に一時的に起こりますが、その多くは自然に止まるものです。

ただ、患者さんの中には一時的では済まされず、何時間、または断続的に何日も続く場合もあるようです。ギネスブックの記録によると、アメリカ人の男性が68年間もしゃっくりをし続けたと報告されています。

しゃっくりに悩まされるのは世界共通で、息ごらえする、冷たい水を一気に飲む、舌を30秒ほど強く引っぱる、下を向いた状態で水を飲むなどの民間療法が伝わっており、このうちのいずれかを試した方もいるかもしれません。

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先述のように、しゃっくりは時間が経てば治まるものですが、治りが遅い場合は注意が必要です。とくに、睡眠中にしゃっくりが出て眠れなかったり、2日以上しゃっくりが続くような場合は難性(なんちせい)と診断され、何らかの病気が潜んでいる可能性もあります。

たとえば、脳腫瘍(しゅよう)や脳卒中など、脳の疾患(しっかん)による場合や、肺炎や肝臓・食道などに腫瘍ができた場合、心因性の場合などが挙げられます。これらの場合は、原因を取り除かないとしゃっくりが治まりにくいため、検査が必要になります。

しゃっくりが数日以上も連続して続くようであれば、まずは内科で診察を受けてみるのがよいでしょう。

 

次の記事「がんの発生サイン「腫瘍マーカー」。検査結果は慎重に受け止めて/やさしい家庭の医学(76)」はこちら。


中原 英臣(なかはら・ひでおみ)

1945年、東京生まれ。医学博士。ニューヨーク科学アカデミー会員。東京慈恵会医科大学卒業。77 年から2 年間、アメリカ(セントルイス)のワシントン大学にてバイオ研究に取り組む。その後、山梨医科大学助教授、山野美容芸術短期大学教授を経て、現在、新渡戸文化短期大学学長、早稲田大学講師。おもな著書に『ウイルス感染から身を守る方法』(河出書房新社)、『こんな健康法はおやめなさい』(PHP 研究所)、『テレビじゃ言えない健康話のウソ』(文藝春秋)などがある。


 

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『やさしい家庭の医学 早わかり事典』

(中原英臣[監修]/KADOKAWA)

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この記事は書籍 『やさしい家庭の医学 早わかり事典』からの抜粋です

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