泌尿科専門医・大東貴志先生に聞きました! 女性も中年以降は注意したい「尿路結石を防ぐための生活習慣」

《治療のタイミング》

尿路結石は5mm未満の大きさであれば、尿と一緒に自然に排出されることが多いですが、排出されないときや、結石が1cm以上の大きさの場合は手術が適用されます。特に尿管が結石で詰まり、感染を伴うときには緊急処置も行われます。治療には、「ESWL(体外衝撃波結石破砕術)」や「TUL( 経尿道的結石破砕術)」が広く行われます。

尿路結石の主な治療法

薬物療法
5mm未満の尿路結石では、痛みを抑える薬や炎症を抑える薬、排尿を促す薬などが処方されます。結石が小さい場合は、薬による治療だけで結石が自然に尿と一緒に排出されることが多いそうです。

ESWL(体外衝撃波結石破砕術)
水の入った袋を背中に当てて、あらかじめ決めていた焦点に衝撃波を当て、結石を砕きます。やや痛むことがありますが、鎮痛剤を使って痛みを和らげながら行うことができます。

TUL(経尿道的結石破砕術)
尿道から内視鏡を入れて結石をレーザーで砕く治療法。柔軟性のあるファイバースコープは腎臓まで入れられ、結石を確認しながら破砕できます。ESWLで破砕できない結石も確実に砕けます。

PNL(経皮的結石破砕術)
背中に穴をあけて管を入れ、内視鏡で見ながら大きな結石を破砕します。全身麻酔が必要で、他よりも体への負担は大きくなりますが、腎臓に大きなサンゴ状の結石が生じたときなどに有効。

取材・文/安達純子 イラスト/堀江篤史

 

国際医療福祉大学三田病院 副院長 泌尿器科部長(教授)
大東貴志(おおひがし・たかし)先生

1984年、慶應義塾大学医学部卒。医学博士。埼玉医科大学講師、米国チュレーン大学留学、慶應義塾大学医学部泌尿器科准教授などを経て、2008年より現職。日本泌尿器科学会認定指導医・泌尿器科専門医。

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この記事は『毎日が発見』2023年5月号に掲載の情報です。

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