大人世代になると心配になってくる病気が「動脈硬化」「脳梗塞」「心筋梗塞」。これらは硬い血管が原因の1つと考えられ、血管をやわらかくすることが予防にもつながります。立命館大学 スポーツ健康科学部 教授の家光素行(いえみつ・もとゆき)先生に、血管がやわらかくなる「伸ばすだけ脚ストレッチ」について教えてもらいました。
【前回】家光素行先生が指南! 血管を若返らせて老化を最小限にする「セルフチェックとストレッチ」
血管がやわらかくなる「伸ばすだけ脚ストレッチ」
始めましょう
伸ばすだけ脚ストレッチのやり方
・「いすを使う」「座って行う」 どちらか続けやすい方を選ぶ
・まずは1カ所15秒伸ばす。慣れてきたら30秒伸ばしてみましょう
・ストレッチ中は、呼吸を止めない
・次のストレッチまで10~20秒、間をあける
・関節が痛むときは無理をしない
どちらか自分に合う方を選びましょう
いすを使う:伸ばすだけ脚ストレッチ
・運動習慣がない
・体が硬い
・体力に不安がある
座って行う:伸ばすだけ脚ストレッチ
・たまに運動をしている
・「いすを使う伸ばすだけ脚ストレッチ」は簡単にできた
簡単ラクラク
【いすを使う】伸ばすだけ脚ストレッチ
ふくらはぎ伸ばし
片脚各15〜30秒で左右両方行う
(1)いすに浅く座り、背すじを伸ばす
(2)左脚を後ろへ軽く引く
脚を引き過ぎてかかとが浮かないように注意
(3)両手をひざにあて、前へ押し込む
左脚のひざ上に両手を重ねて添える。上半身をやや前傾にし、手でひざを前方へ押し込む。ふくらはぎが伸びているのを感じながら15〜30秒キープ。反対の脚も同様に行う。
伸ばすのは
ふくらはぎにある動脈をじんわり刺激。ヒラメ筋や腓腹筋といったふくらはぎの筋肉も一緒に刺激して、下肢にたまった血液の循環を促します。