1日1~2本で免疫力アップ! 「バナナ腸活」について解説

腸が整うと免疫力が上がり、自律神経が整いやすくなりますが、そこでおすすめなのが1日1〜2本のバナナ。腸内環境を整えるレジスタントスターチが多く摂れます。今回は、順天堂大学医学部 教授の小林弘幸(こばやし・ひろゆき)先生に、「バナナ腸活」について教えてもらいました。

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・うつの予防
・免疫力アップ
・血糖値の急上昇を防ぐ
・自律神経が整う
・高血圧の予防
・筋力低下予防
・腸の健康維持
・美肌

毎日食べるだけ! バナナでおなか改善

「腸が整うと免疫力が上がり、自律神経が整いやすくなります。調査では、寝たきりなどを引き起こす筋力低下の予防につながることも分かっています」と、小林弘幸先生。

腸の元気には、食事が重要です。

そこで小林先生がおすすめするのがバナナ。

「バナナを食べると食物繊維と一緒に、腸内環境を整えるレジスタントスターチが多く摂れます。まずは2週間食べてみてください。継続が大切です」

「バナナ腸活」はとっても簡単。

早速、始めましょう。

この企画でのバナナ1本は、可食部約100gを目安にしています。

バナナに含まれる腸を整える3つの栄養素

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水溶性食物繊維

水に溶けてジェル状に変化し、善玉菌のエサになる他、便を柔らかくして出やすい状態にもしてくれます。昆布やわかめ、里いも、納豆などの海藻やネバネバとした食材、大麦などに多く含まれます。

不溶性食物繊維

水分や老廃物などを吸着して便のカサを増やす他、腸を刺激してぜん動運動を活性化し排便を促す効果が。根菜類や穀類、豆類、きのこ、ほうれん草、ブロッコリーなど葉物の野菜に含まれています。

レジスタントスターチ

別名、難消化性デンプンと言われ、善玉菌のエサとなり短鎖脂肪酸を作り出したり、血糖値の上昇を抑える働きが。また、便のカサを増やし、腸のぜん動運動を活発にしてスムーズな排便を促す作用も。豆類や穀類、いも類に多く含まれています。

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レジスタントスターチは腸内での発酵が遅いため、腸の奥の直腸まで運ばれて善玉菌のエサになります。その結果、腸の奥で短鎖脂肪酸が生み出され、「悪玉菌の増殖を抑える」「基礎代謝を上げる」「ウイルスや病原菌から体を守る」など、全身に良い影響が。腸の途中で発酵する水溶性食物繊維や不溶性食物繊維と一緒に摂ることで、腸全体の活性化を期待できます。

取材・文/寳田真由美(オフィス・エム) 写真/PIXTA イラスト/ノグチユミコ

 

順天堂大学医学部 教授
小林弘幸(こばやし・ひろゆき)先生

1960年生まれ。自律神経研究の第一人者。日本初の便秘外来を開設した腸のスペシャリスト。学生時代はラグビーに熱中、スポーツにも造詣が深くパフォーマンス向上指導も。著書多数。

この記事は『毎日が発見』2023年1月号に掲載の情報です。

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