股関節が滑らかに動けば代謝がアップ、骨も丈夫に! 体の土台「股関節」周りの4つの筋肉

股関節が硬くなると、関節や筋肉が疲労を起こし、ひざや腰に痛みが生じてしまうことに...。一生元気に動くには股関節の柔軟性が大切です。今回は、医療法⼈社団輝⽣会成城リハケア病院 病院長の平泉 裕(ひらいずみ・ゆたか)先⽣に「股関節周りの筋肉」についてお聞きしました。

【前回】手が床につきますか? 一生元気に動くために不可欠な「股関節」の柔軟性をチェック!

痛みの予防・改善には

"体の土台"股関節の筋肉をゆるめる、強くする

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【腸腰筋】
上半身と下半身をつなぐ腸腰筋は、股関節を曲げるときに使う筋肉。歩いたり、走ったりするために重要。

【内転筋】
股関節の動きを支えるのが内転筋(内ももの筋肉)。ここが硬くなると、股関節の痛みが出やすくなります。

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【中殿筋】
片足立ちや横移動の際の姿勢や体のバランスを支える筋肉。歩行時に体が横揺れする人はここが衰えています。

【大殿筋】
歩く、走るといった脚を大きく動かすときに必要なお尻の筋肉。お尻の丸みを形作るのにもこの筋肉が大切。

股関節が滑らかに動けば代謝がアップ、骨も丈夫に

「関節が硬くなると余計な負荷がかかり、あちこちに痛みが生じるように。痛みの予防・改善には、股関節周りの筋肉をゆるめて関節の可動域を広げた上で筋肉をつけることが必要です」と、平泉先生。

今回、アプローチする筋肉は上の4つ。

股関節を「前に曲げる」「外側に開く」「後ろに伸ばす」という3方向の動きに関わる筋肉です。

「筋力がアップすると、歩行能力が向上します。代謝も良くなり、内臓や脳の機能もアップ、骨も丈夫になり、ひざや腰の痛み改善にもつながります」

筋肉は、やった分だけ必ず増えると平泉先生。

運動は「ゆるめる」→「強くする」の順番で、1日何度でも行いましょう。

取材・文/オフィス・エム(寳田真由美) 撮影/西山輝彦 イラスト/秋葉あきこ モデル/飯塚園子(SPLASH)

 

医療法⼈社団輝⽣会成城リハケア病院 病院長

平泉 裕(ひらいずみ・ゆたか)先⽣

医学博⼠。昭和⼤学医学部整形外科学講座スポーツ運動科学研究所客員教授。⽇本整形外科
学会専門医、⽇本スポーツ協会公認スポーツドクター、⽇本リハビリテーション医学会専門医なども務める。

この記事は『毎日が発見』2022年5月号に掲載の情報です。

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