手が床につきますか? 一生元気に動くために不可欠な「股関節」の柔軟性をチェック!

股関節が硬くなると、関節や筋肉が疲労を起こし、ひざや腰に痛みが生じてしまうことに...。一生元気に動くには股関節の柔軟性が大切です。今回は、医療法⼈社団輝⽣会成城リハケア病院 病院長の平泉 裕(ひらいずみ・ゆたか)先⽣に「一生元気に動くための股関節の柔軟性」についてお聞きしました。

一生元気に動くには股関節の柔軟性が大切

股関節は、脚の付け根にある関節で、体重を支える重要な役割をしています。

歩いたり、座ったりできるのも股関節があるからです。

しかし、私たち世代は、股関節が硬くなってきていると平泉裕先生。

「動かない生活や加齢が原因で股関節が硬くなると、関節は曲がった状態で固まり、骨盤は傾き、ひざも曲がった状態に。すると、関節や筋肉が疲労を起こし、ひざや腰に痛みが生じます」

「ずっと元気に動ける」ためには、股関節の柔軟性が不可欠。

まずは下の前屈チェックで、体の状態を知ることからはじめましょう。

手は床につきますか?

吐く息に合わせて両手と頭を遠くに伸ばすイメージで行いましょう

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股関節は骨盤と大腿骨のつなぎ目です

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股関節を見ると、大腿骨の先端が丸くなっており、骨盤のくぼみにすっぽりはまるようについています。この形のおかげで、関節がクルクルと回り、脚をいろいろな方向に動かせます。

パンツラインの真ん中あたりが股関節

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前屈チェックで手が床についた人
→股関節の状態は良好です

手が床につきますか? 一生元気に動くために不可欠な「股関節」の柔軟性をチェック! 2205_P028_03.jpg前屈チェックで床に手がつかない人
→股関節が硬くなっています

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骨盤が前方に傾き、大腿骨が前に出て固まります。

すると...

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痛みが出やすくなる
骨盤が前に傾くとひざが曲がり、脚の関節が痛みやすく。腰を反らせようとすることで腰痛の原因にも。

お尻がカチコチに
股関節が硬くなっていると、つながっているお尻の筋肉も硬くなり、お尻のたるみにもつながります。

ちょこまか歩きになる
関節の可動域が悪くなって歩幅が小さくなり、歩くスピードも遅くなります

取材・文/オフィス・エム(寳田真由美) 撮影/西山輝彦 イラスト/秋葉あきこ モデル/飯塚園子(SPLASH)

 

医療法⼈社団輝⽣会成城リハケア病院 病院長

平泉 裕(ひらいずみ・ゆたか)先⽣

医学博⼠。昭和⼤学医学部整形外科学講座スポーツ運動科学研究所客員教授。⽇本整形外科
学会専門医、⽇本スポーツ協会公認スポーツドクター、⽇本リハビリテーション医学会専門医なども務める。

この記事は『毎日が発見』2022年5月号に掲載の情報です。

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