がん化の恐れは? バスマットも感染源! ウイルス性「イボ」ができる仕組みと予防&治療法

最近、急にイボが増えたなんて人はいませんか? もしそのイボがウイルス性だったとしたら、肌のお手入れを通じて広げてしまったり、知らずに人にうつしてしまったりする可能性も。そこで今回は、さいたま赤十字病院 皮膚科部長の三石 剛(みついし・つよし)先生に「イボができる仕組みや予防のためにやってみたいこと」について教えていただきました。

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【前回の記事】その「イボ」、他人にうつしてしまうかも!? 痛みやかゆみなどの症状はなくても放置は厳禁

加齢に伴うイボは月日をかけて増える

ウイルス性のイボは、感染を広げないようにすると同時に、他人から感染しない心がけも大切です。

公衆浴場のバスマットなど不特定多数の人が使用したものを利用した後には、足の裏をよく拭くなど感染予防対策も欠かせません。

「ヒトパピローマウイルスに対して、アルコール消毒は効果がありません。ウイルスは皮膚の小さな傷から侵入しやすいので、小さいからといって、傷を放置しない、保湿をしっかり行うことも重要です」と三石先生。

一方、イボには、紫外線や加齢に伴う非ウイルス性のイボもあります。

特に屋外で過ごす機会が多い人に生じやすいのが、脂漏性角化症(老人性イボ)。

紫外線によるシミがイボになり、黒色や茶色で盛り上がるのが特徴です。

また、紫外線やネックレスなどの摩擦で生じる軟性線維腫(スキンタッグ)というイボも、加齢とともに生じやすくなります。

「非ウイルス性のイボは、50代になると首に1個はあるといわれるほど、多くの人に発症しやすいといえます。ウイルス性のイボは、急速に広がりますが、非ウイルス性のイボは、増えるのに5年、10年単位の時間がかかります。とはいえ、イボの種類を見分けるのは難しいので、自己判断せずに医療機関を受診しましょう」と三石先生は話します。

治療法は、イボの種類によって液体窒素でイボを除去する液体窒素凍結療法、ピンセットや医療用のハサミでの切除、免疫力を上げるヨクイニンエキスの服用といった保険適用の治療が皮膚科で行われています。

ただし、足の裏にできた尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)のように、液体窒素凍結療法では治療が難しいイボには、保険適用外のサリチル酸軟膏や、レーザー療法を行うそうです。

「イボの種類や経過で治療法が変わるため、増えていくイボの状態をスマートフォンなどのカメラで写し、受診したときに見せていただけると助かります」と三石先生。

早期発見・早期治療でキレイな肌を取り戻しましょう!


ウイルス性イボができる仕組み

皮膚の小さな傷口からウイルスは侵入し、表皮のいちばん底の基底層の細胞の中に入り込みます。

2104_P088_01.jpgウイルスに感染した細胞が増殖することで、皮膚を押し上げるようになり、イボを形成します。

2104_P088_03.jpg同じウイルス性イボでも、ウイルスの種類によって、形や生じる場所が異なります。

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《ウイルス性イボのがん化リスクは!?》

ヒトパピローマウイルスが原因の病気といえば、子宮頸がんが広く知られています。

ウイルス感染を防ぐため、子宮頸がんワクチンがあります。

このがんのウイルスは、ウイルス性イボの尋常性疣贅や扁平(へんぺい)疣贅の原因のヒトパピローマウイルスとはタイプが異なります。

これらのウイルス性イボががん化する恐れは低いそうです。

もちろん、自己判断は禁物。

きちんと皮膚科で診断してもらいましょう。

【次ページ:イボの予防のためにやっておきたいこと&治療するなら】

 

<教えてくれた人>
さいたま赤十字病院 皮膚科部長
三石 剛(みついし・つよし)先生
医学博士。専門は皮膚科領域、特にイボ治療。日本皮膚科学会代議員、皮膚科専門医研修施設指導医。日本皮膚科学会の尋常性疣贅診療ガイドライン策定委員会委員も。

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この記事は『毎日が発見』2021年4月号に掲載の情報です。

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