予防のために
●皮膚の小さな傷を放置しない
ウイルスは皮膚の小さな傷から侵入するため、傷は軟膏を塗って手当てし、なるべく傷ができないようにワセリンなどでしっかり保湿をするように心がけましょう。
●公衆浴場でのバスマットは使用しない
足の裏のウイルス性イボは、バスマットなどから感染する場合もあります。公衆浴場でのバスマットの使用を避け、仮に使用したときには、足をよく拭くようにしましょう。
●紫外線対策をする
脂漏性角化症など加齢に伴うものは、紫外線によるシミが原因となります。5月頃から紫外線が強くなるため、UVカットクリームの使用や日除けグッズなどの活用を。
●肌への摩擦を少なくする
非ウイルス性イボの軟性線維腫はネックレスや生地の硬い衣類の摩擦で生じやすいので、避けることが予防につながります。毎日身に着けるのはやめましょう。
●この他にも
ウイルス性イボは免疫力が低下すると生じやすいので、規則正しい生活を心がけることも大切です。
治療するなら
■液体窒素凍結療法
綿棒に含ませた液体窒素でイボを破壊して除去します。一般的な治療として行われています。
■サリチル酸軟膏
イボの表面を軟らかくして除去する治療法で足の裏のイボに有効。保険適用外です。
■漢方薬(ヨクイニンエキス)
免疫のナチュラルキラー細胞を活性化する漢方薬で、イボ治療で保険適用になっています。
■レーザー療法
脂漏性角化症で一般的に広く行われている治療法ですが、保険適用外になります。
取材・文/安達純子 イラスト/堀江篤史