もうすぐバレンタインです。今年はコロナ禍で直接会って渡せない相手もいるかもしれませんが、その分、家族や自分にチョコレートを贈りませんか。おすすめは"健康"を意識したチョコレート。なぜならコロナ禍以降、心身に不調を感じている人が増えているからです。
心身の不調を感じるコロナ禍で、バレンタインも「健康志向」に?
ライフスタイルの変化を余儀なくされた2020年。
ステイホームが続く中、疲れやすくなったり気分が落ち込んだりと不調を感じたことはありませんか?
ツムラが行った調査(「2021年不調予想ランキング」、20代~40代男女1,800人対象)によると、「2020年のコロナ禍以降、心身の不調を感じた人」、「2021年に心身の不調を感じそう」という人はいずれも約6割という結果に。
多くの人が何かしら心身の不調を感じていて、この先にも不安を抱えていることが分かります。
そんななかで注目したいキーワードが「高カカオ」です。
ネオマーケティングが発表した『ショコラティエ30人に聞いた「2021年バレンタインのトレンドに関する調査」』によると、「健康を気づかってチョコレートを選んでいる人が増えている」と回答した人が約4割。
カカオの含有量が多い「高カカオを選ぶお客様が増えた」という声が多く、また自宅用の購入やオンライン注文も増加傾向にあります。
環境の変化から、おやつに選びに健康志向が反映されていることがうかがえます。
ではなぜ、「高カカオ」なのでしょう。
ポリフェノールがたっぷり! だから「高カカオチョコ」は体にいい
健康志向の人が高カカオチョコを選ぶのには理由があります。
注目されているのはカカオに含まれる「ポリフェノール」です。
ポリフェノールは抗酸化物質の一つ。
私たちは紫外線を浴びたりストレスを感じたりすると、体内の酸素の一部が「活性酸素」になります。
活性酸素は増えすぎると健康な細胞を傷つけるため、さまざまな病気の要因になってしまうと言われています。
ポリフェノールには活性酸素の過剰な増加を抑える抗酸化作用があり、免疫力を高める効果が期待できる、と言われているのです。
抗酸化作用はほかにも体にうれしい働きをしてくれます。
血管内部に炎症が生じると血管が狭くなり、赤血球が通りにくくなって血圧が上昇します。
しかしポリフェノールの抗酸化作用は、この炎症を抑える効果が期待できます。
さらに善玉(HDL)コレステロールを増加し、動脈硬化の原因となる悪玉(LDL)コレステロールの増加や酸化を抑制する働きもあると考えられています。
しかも高カカオチョコレート製品の中には、含まれるポリフェノールの量が赤ワインの16倍以上あるものも!
おいしいおやつ食べることで健康的な生活の源になるからこそ、高カカオチョコは魅力的なんです。
おこもり生活にぴったり! 高カカオチョコは肥満予防になる「低GI食品」
おこもり生活では運動量が減り、体重の増加も気になるところです。
しかし高カカオチョコはGI値の低い「低GI食品」なので、その点でも嬉しいプレゼントになります。
GI値とは、食品ごとの食後血糖値の上昇度合いを示すもの。
食品に含まれる糖質は、体内でブドウ糖に分解されて血中に取り込まれることで血糖値が上昇しますが、血糖値の急上昇は肥満や糖尿病の要因になります。
GI値が高いほど食後血糖値が高くなりやすいのですが、高カカオチョコはGI値の上昇がゆるやかな「低GI食品」。
ステイホームが続く今のライフスタイルにぴったりなおやつなんです。
自宅で過ごす時間が増え、また健康意識が一層高まった今年は、バレンタインを「きっかけ」と捉えて、身近にいる大切な人の健康を気づかった「高カカオチョコレート」を贈るのもよいかもしれませんね。
取材・文/ほなみかおり