いつまでも美しく、きれいでありたいなら大事にすべきは「口もと」。20年以上に渡り、女優やモデルの口もとを指導してきた口もと美容のスペシャリスト・石井さとこさんの著書『美しい口もと』(ワニブックス)から、歯や唇など口もとをきれいして若返るメソッドをご紹介します。
リップクリーム選びは透明、半透明のものを
唇の乾燥を防ぐために塗るリップクリーム、どのようなものを使っていますか?
保湿のために塗っているリップクリームですが、メントール系のスーッとするタイプのものは唇を乾燥させてしまいます。
また、安いワックスが入っているものも唇を乾燥させてしまうので避けた方がいいでしょう。
シアバターやココアバター、オーガニックの保湿成分などナチュラルな成分でできている透明・半透明のリップクリームなら安心です。
多少コストがかかっても、唇をちゃんと守ってくれるものを選びましょう。
また、紫外線の強い時期は唇も日焼けをします。
SPF効果のあるリップクリームを選ぶのも得策です。
のびの良いテクスチャーのものなら、塗るときに余計な力を入れて擦らなくていいのでオススメ。
私はワセリンを持ち歩いています。
しっかり唇を保湿してくれますし、リーズナブルで万能です。
乾燥を防ぐために日に何度もリップクリームを塗る人がいますが、それは逆効果。
塗りすぎると、唇本来の再生力が失われてしまい余計に荒れやすくなることもあります。
乾いたなと感じたら、塗り直すとよいでしょう。
唇にしみこむように色づくティントリップを塗るときは、必ずリップクリームでベースをつくってから塗りましょう。
リップライナーは優等生。口紅なしでも愛され唇はつくれる
プロのメイクさんは必ずリップライナーを使い、唇の輪郭を丁寧に描きます。
唇の山がキレイに出て顔色がよく見えたり、小顔に見える効果があります。
唇は加齢とともにだんだん痩せてくるので、リップライナーでふっくらとオーバー気味に輪郭を描くことは、若見えにつながります。
リップライナーは自分の唇になじむ色を選びましょう。
中でもオレンジ系やフルーツ系の色は日本人になじみます。
サーモンピンクやアプリコットピンク、ストロベリーピンクなど食べ物のネーミングがついた色は唇になじみ、ナチュラルで可愛い唇に。
口紅が取れて塗り直せないというとき、簡単に唇の色をキレイにする方法があります。
それは「んーパッ」と唇を閉じてパッと離す動作をすること。
唇の色が赤くなるとともに、口まわりの口輪筋も刺激されて、血流が良くなります。
私の好きなフランスの女優カトリーヌ・ドヌーブは、大人っぽい顔立ちで唇の形がとてもキレイなんです。
ヌーディな口紅をつけていて、よく唇を噛んでいたのですが、その様子がコケティッシュで素敵でした。
フランス人ならではの演出ですね。
実際は唇を噛むという動作は刺激が強くて唇の負担になってしまいます。
口紅を塗り直せないときは「んーパッ」で乗り切るのが得策です。
口もと美容のスペシャリストが、口もとをきれいにして、体や心を美しく保つための3つのレッスンが収録!