いつまでも美しく、きれいでありたいなら大事にすべきは「口もと」。20年以上に渡り、女優やモデルの口もとを指導してきた口もと美容のスペシャリスト・石井さとこさんの著書『美しい口もと』(ワニブックス)から、歯や唇など口もとをきれいして若返るメソッドをご紹介します。
噛むことによる7つの効果
「噛みセブン」が私たちを変える
噛むことは身体にいいことばかりで、主に次のような効果があります。
食べ物を口に入れたら最低20回は噛みましょう。
効果1.美だ液が出る
中和性のよいサラサラのだ液が出て、口臭予防にもなります。
効果2.メタボ予防
満腹中枢を刺激して満腹感を感じやすくなります。また、血糖値の急降下の防止にも。
効果3.脳の血流UP
海馬の前頭葉を活性化させて記憶力UP。ボケ防止に効果的です。
効果4.集中力UP
イライラ防止とともに、緊張をやわらげ集中力UP。
効果5.リラックス効果
リズムよく噛むことで副交感神経が刺激され、ハッピーホルモンのセロトニンが分泌されます。効果的な睡眠もサポートします。
効果6.肩こり・疲労回復
血流がよくなります。噛まずに早食いしているときは肩がこり、胃も疲労しやすくなります。
効果7.小顔効果
口筋をよく使うことでバランスがとれ、引き締まります。
食べるなら、硬い食べ物より弾力のある食べ物を
私たちにとっていいことだらけの「噛むこと」ですが、噛む回数を増やすためにはどんな食べ物を選んだらよいのでしょうか。
硬い食べ物ならたくさん噛むからいいのでは? と思いがちですが、実はサクサクと思っていたより噛まずに食べてしまいます。
私がよく作る料理は、雑穀米にゴマをプラスしたものや、サラダにアーモンドやドライナッツを砕いて入れたもの。
ちょっと歯ごたえのあるものを入れる工夫だけで噛む回数は増えて、よく噛むメニューができあがります。
パンよりはお米を選び、おにぎりにすると噛む回数が増えます。
さらに、硬いものより弾力性のある食べ物を選びましょう。
タコ、しめじやえのきなどのキノコ類、干し芋も弾力性があります。
私のオススメは大粒の納豆です。
納豆は噛むことで「ポリグルタミン酸」がだ液の分泌を促進します。
また、カルシウムやミネラルの吸収をよくし、骨粗しょう症の予防、歯周病のリスクが低くなり、女性にとってはいいことずくめの食べ物です。
よく買うのがナチュラルハウスのアプリコット。
しっかり噛む必要があるので食べごたえたっぷりで味もとってもおいしいです。
肉なら、サーロインなどの脂身の多い肉ではなく赤身の肉の方が噛む回数が増えます。
砂肝も噛みごたえがあるし、鉄分もたっぷりなのでオススメです。
口もと美容のスペシャリストが、口もとをきれいにして、体や心を美しく保つための3つのレッスンが収録!