<この体験記を書いた人>
ペンネーム:とらとら
性別:女
年齢:51
プロフィール:兼業主婦です。最近実母が自由すぎるツケが私に回ってきて頭を抱えました。
私は今年51歳になります。
最近76歳になる実母が起こしたトラブルで、頭を抱えることになりました。
私の母は5年前に父を病気で亡くし、現在は未亡人として実家で独り暮らしをしています。
父が亡くなった当時は、看病疲れなども重なり、かなりふさぎ込んでしまっていたのですが、元来陽気な人で、今は俳句の会に行ったりダンス教室に通ったりと楽しそうに生活していました。
しかし、最近母の昔からの友人で、私も小さい頃からお世話になっている方からこんな連絡がありました。
「あなたのお母さんにダンス用に貸してと言われたドレスをまだ返してもらってないの。それとなく聞いてもらえないかしら?」
私は驚いてすぐに母に連絡しました。
昔から私の学校の給食費の支払いを忘れていたり、父の出張の日程を勘違いしていたり、約束の時間に来なかったりと、忘れっぽくてルーズなところのある母。
案の定「クリーニングに出してから返そうと思っていたの」と言い訳をし、なんとまだそのクリーニングにさえも出してなかったのです。
私は慌ててクリーニングに出し、その週のうちには母の友人宅へ母と一緒にお返ししに行き、お詫びして許していただけました。
そんなことがあったため、なんとなく嫌な予感がして他に借りているような物はないかと母を問い詰めてみると、他の方からもドレスやら小物やら、借りっぱなしでいた物が出るわ出るわ......。
しかも、見慣れないアクセサリーを実家で見つけて「これは?」と聞くと、「あら、それは誰にお借りしたものだったかしら?」と言い出す始末......。
どうやら父が健在だった頃は、わりと父がそういうところに気が付く人だったので、母のルーズな部分をフォローしてくれていたようなのです。
母曰く、「そのアクセサリーはどうした?」とか「〇〇さんにお借りした物はもう返したのか?」といった感じで、母が忘れていても父が声をかけてくれていて、そんなにトラブルにはならなかったということでした。
私は結婚後は車で3時間ほどの隣の県に住んでいるため、そこまで頻繁に帰れていなかったこともあり、借りたものがそのまま家にある状況に気づきませんでした。
ともかく、私はわかる範囲で借りたものをリストアップし、近所のお菓子屋さんで箱菓子を買い込み、母を連れて一軒一軒お返しと長くお借りしてしまったことの謝罪行脚に回る羽目になりました。
どなたにお借りしたのか分からなくなってしまった物も、身近な方に見てもらったりして何とかお返しすることが出来ました。
母も自分がこれだけのものを借りっぱなしにしていたと理解したようです。
気軽に借りないように、また借りたのであればリストにして冷蔵庫にでも張っておき、きちんとお返し出来るようにすると約束してくれました。
幸いにも認知症というような様子ではなく、しっかりとはしているようなので、しばらくは大丈夫かなとは思いますが、どっと疲れた出来事でした。
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