すぐに疲れてしまう、おなかにガスがたまる、生理前に太りやすい...病院では原因が特定されづらい「なんとなくの不調」に悩まされていませんか? そこで、年間2000人以上の悩みに応えてきた漢方カウンセラー・大久保愛さんの著書『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)より、「漢方×栄養学×腸活」の考え方をもとにした「食薬」のエッセンスをご紹介。ぜひ、自分の「体の状態」に合わせて食事を選び、体調を整えてみてください。
「生理前に太りやすい」人に...
美容特化型の小エビのみそ汁
生理前に、むくんでいるのか、便秘だからなのか、体重が大きくプラスに変動してしまう人は多いと思います。
生理前のむくみは、PMS(月経前症候群)の代表的な症状です。
生理が始まる4~5日前から全身や顔がむくみやすくなります。
個人差もありますが、むくみによって普段に着ている服がきつくなることも少なくありません。
これを毎月積み重ねていくと、見た目も代謝も悪くなり、体重増加に歯止めが利かなくなります。
女性は、生理前に「気血(きけつ)」が不足して巡りも悪くなり、「痰湿」をため込む傾向があります。
そこで、「気血」を補い、生理のたびに体に余分にため込まれる「痰湿」をリセットする食事をとり入れましょう。
とりたい食材
●小エビ
エビには、タンパク質やビタミン、ミネラルがバランスよく含まれます。
さらに、桜エビや干しエビなど殻まで食べられる小エビの場合は、動物性食物繊維のキチンやキトサンも豊富で、「気血」を補給できます。
強い抗酸化作用を持つ赤い色素のアスタキサンチンは、「痰湿」のリセットに役立ちます。
美容やダイエットで意識してとりたい食材です。
●オクラ
食後の血糖値の急上昇を抑えたり、腸内環境を整えて便秘を解消したりする水溶性食物繊維が豊富です。
むくみを解消するカリウムを多く含むため、「痰湿」をリセットするのにも役立ちます。
また、糖質や脂質の代謝を促すビタミンB1やビタミンB2も含まれます。
【お勧めレシピ】小エビとオクラのみそ汁
小エビと昆布を水に一晩以上漬けておき、できた出汁に、オクラや山芋など好きな具材を入れてみそ汁を作ります。
◎野菜の皮や硬い芯の部分、エビの殻などは栄養が豊富で、出汁もしっかりとることができます。
『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』記事リストはこちら!
とにかくわかりやすい!「漢方×栄養学×腸活」をかけ合わせて、日々の食事を中心に、心と体を整えて不調を解消する55のメソッドが収録されています