すぐに疲れてしまう、おなかにガスがたまる、生理前に太りやすい...病院では原因が特定されづらい「なんとなくの不調」に悩まされていませんか? そこで、年間2000人以上の悩みに応えてきた漢方カウンセラー・大久保愛さんの著書『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)より、「漢方×栄養学×腸活」の考え方をもとにした「食薬」のエッセンスをご紹介。ぜひ、自分の「体の状態」に合わせて食事を選び、体調を整えてみてください。
「チクチクした生理痛がある」なら...
小さな茶色いスティックが毎月の必需品
生理痛で毎月、つらい思いをしている女性は多いでしょう。
生理の日が近づくたびに憂鬱になるのは、もううんざりですよね。
チクチクする痛み、さすると治まる痛み、重だるい痛み、腰に響く痛みなど、その症状はさまざまです。
漢方では、それらすべて原因が違うと考えられています。
チクチクする痛みについては、「瘀血(おけつ)」によるものです。
「不通即痛(ふつうそくつう)」といって、滞りのあるところに痛みが生じるのです。
あるデータによると、ものがゆっくりクルクルと回転する様子を60秒間見ていると、リラックス効果が得られるとのこと。
これを利用して、視覚的にリラックスしてはいかがでしょうか。
とりたい食材
●シナモン
ミネラル、ビタミンB1・B2のほか、強い抗酸化作用を持つプロアントシアニジン、血流を改善するクマリンが含まれます。
特徴的なのがシンナムアルデヒドです。
血管の老化を防ぎ、血流を促します。
そのため、血管の修復が必要な人ほど効果を実感しやすいようです。
漢方でも、血行促進や鎮痛のために使われることがあります。
●ブラックペッパー
どんな料理もブラックペッパーを一振りした瞬間、ピリッと味が締まりますよね。
このピリッとするピぺリンという成分は、血管を拡張して血行を促進したり、消化をサポートしたりと、うれしい働きがあります。
ただ、粒(ホール)をひいた瞬間から香りが徐々になくなっていくので、使う前に粒をミルでひきましょう。
【お勧めレシピ】シナモン・ペッパー ルイボスティー
温かいルイボスティーを飲む直前に、ブラックペッパーの粒をひいて振りかけ、シナモンスティックでクルクルと混ぜましょう。
シナモンパウダーを使ってもかまいません。
◎血管の老化を防ぐ成分が含まれているルイボスティーが最適。そのほか、紅茶や白湯、ココアなどでもOK。
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とにかくわかりやすい!「漢方×栄養学×腸活」をかけ合わせて、日々の食事を中心に、心と体を整えて不調を解消する55のメソッドが収録されています