すぐに疲れてしまう、おなかにガスがたまる、生理前に太りやすい...病院では原因が特定されづらい「なんとなくの不調」に悩まされていませんか? そこで、年間2000人以上の悩みに応えてきた漢方カウンセラー・大久保愛さんの著書『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)より、「漢方×栄養学×腸活」の考え方をもとにした「食薬」のエッセンスをご紹介。ぜひ、自分の「体の状態」に合わせて食事を選び、体調を整えてみてください。
最も強い香りを放つハーブで心を整える
ストレスが多いときには、おりものに変化が起こることがあります。
いつもよりも色が濃かったり、においがツンときつかったり、量が多かったりするのは、卵巣機能の低下が関係していたり、膣内の自浄作用も低下して、雑菌の繁殖が起こったりしている場合も。
まずは、自分のいつもの状態を知ること、そして「気」の流れをきちんと整えて、抗菌作用のある食材を意識してとり入れましょう。
ただ、体からにおいはしていないのに、「自分は臭い」と過剰に思い込み、心が病んでしまう人もいます。
これもストレスが原因といえるでしょう。
「食薬」の香りで心を整えることも大切です。
【とりたい食材】
●クローブ
スパイシーで少し甘みのあるクローブの香り。
ハーブの中で最も強い香りといわれます。
この香りは、オイゲノール、カリオレフィンなど、さまざまな成分によるものです。
そして、落ち込んだ気分を盛り上げたり、消化を助けたりするほか、強い抗菌・鎮痛作用を持ちます。
昔からニキビ、水虫、虫歯などにもよいといわれています。
●カルダモン
クローブとはガラッと変わり、爽やかな香りを持つハーブです。
α-テルピネオールや1・8-シネオールという成分を含んでいます。
緊張や不安感をほぐす働きや抗菌作用があり、デオドラント(消臭・防臭)効果もあるといわれています。
ちなみに、食後にカルダモンの種を噛むと、口臭予防になります。
【お勧めレシピ】クローブとカルダモンのスパイスティ
4杯分くらいの紅茶に、クローブとカルダモンをパウダーなら小さじ1ずつ、ホールなら1~2個ずつ入れて、一煮立ちさせるだけ。
- お好みでショウガやオリゴ糖、シナモンなどをプラスして。
- ヨーロッパなどでは、柑橘類のフルーツにクローブを加えた「オレンジポマンダー」という香り玉を部屋に置くこともあります。
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とにかくわかりやすい!「漢方×栄養学×腸活」をかけ合わせて、日々の食事を中心に、心と体を整えて不調を解消する55のメソッドが収録されています