代謝が落ち、体重は落ちない「更年期太り」...。健康体重を保つ「ゆる節制」のススメ

顔から汗が止まらない、イライラが抑えきれない、 悲しくもないのに涙が出る...それは「女性ホルモン」が原因かもしれません。そこで、15年間婦人科に通い続けドクターと二人三脚で若年性更年期を乗り越えた葉石かおりさんの著書『死んでも女性ホルモン減らさない!』(KADOKAWA)より、女性ホルモンと更年期の関係や食生活、運動、心のケアについてご紹介します。

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お酒も食事も「ゆる節制」を

地道な努力で更年期太りを回避

更年期に入った途端、太りやすく、痩せにくくなった。

こんな話をよく耳にします。

ダイエット外来も設ける吉野先生によると、「35歳以降は代謝が落ちていくので、若い頃と同じ食事量と運動量では確実に太ります」とのこと。

耳が痛い......。

確かに50代に突入し、明らかに太りやすくなったのを実感。

吉野先生の知り合いにも更年期に入って体重が激増し、顔の形まで変わり、会ってもわからなかった人がいたそう。

恐るべし、更年期太りですね。

若い頃のスタイルと同じになりたいとまでは言わないけれど、せめて年齢相応の健康体重を保ちたい。

その願いを叶えるためには「食事は規則正しく、バランス良く。ゆで卵やりんごなど、一つの食材だけを食べる〝ばっかり食べ〟、食事抜きは避けましょう。糖質は抜かずに少な目に、また1日の食事のうち、夕飯のボリュームを減らすと効果的です」と吉野先生。

結局、ムリせず地道に......がダイエットの近道ということですね。

はやりの糖質制限にしても、一時的に痩せても、糖質を再開した途端、リバウンドというのも珍しくありません。

はい、私がそうでした。

一生、糖質を摂らないというのならいいけれど、やっぱり食べたいですよね。

リバウンド、ストレスを避けるためにも極端な節制はせず、栄養バランスを考えた質のいい食事を日々摂るように心がけましょう。

私も一時期8キロ太り、戻すまでかなり苦労しました。

体重を戻すために気をつけたのは高たんぱく&低カロリーの食事にした他、糖質量を日に120g前後に抑えたこと。

また一食ドカ食いを止め、バランスのいい食事を三食摂るようにしたことです。

更年期は食べ過ぎると瞬時に巨大化すると身をもって知ったので、適度にスイーツやピザなどの「ごほうび」を食べつつ、ストレスがたまらない程度にゆるく節制しています。

お酒を不安解消のツールにしない

食事と並んで注意したいのがお酒です。

吉野先生によると、「更年期はメンタルが不安定になることからお酒に走り、アルコール依存症になってしまう方もいる」そう。

一番危険なのは、不安をまぎらわせるためにお酒を飲むこと。

一時的に不安が解消されても、酔いがさめれば元の木阿弥。

そして再び酔って不安をかき消す。

これを繰り返すうち、アルコール依存症になってしまうのです。

今だからこそ言えますが、私自身、更年期の症状のひどさと離婚のストレスが重なり、相当量のお酒を飲んでいたことがあります。

日常的に多量飲酒を繰り返すうち、少量のお酒では物足りなくなり、次第に酒量が増えていきました。

ほぼ毎日二日酔い。

でもお酒を飲めば不思議と二日酔いのつらさも消え、同時に気分も上がってカラダの不調も心のモヤモヤも忘れられる......。

こんな状態がしばらく続いていました。

このひどい飲み方を止められたのは、酔って車にひかれかけたから。

何ともお恥ずかしい限りですが、命の危険を感じ、初めて自分の愚かさに気づいたのでした。

あのまま飲み続けていたら確実に専門医のお世話になっていたと思います。

特に女性は男性に比べ肝臓が小さく、それ故にアルコールの影響を受けやすい傾向にあります。

また年齢とともにアルコール代謝は低下していくので、更年期以降はさらに注意が必要です。

といっても、お酒好きの方が「お酒を完全に止める」ことはかえってストレスになりますから、たまにははっちゃけてもいいんです。

私だって、酔っぱらって必要もない長靴をポチしたりします。

ストレスをためるよりいいかと、そこは自分を甘やかしています(笑)。

お酒を止めるのは無理でも、「今より減らす」ことは何とかできます。

意識するだけでもかなり飲み方は変わりますから。

ただ、夕方になると条件反射で飲んでしまう「惰性飲み」は、多量飲酒を習慣化させやすいので要注意。

ダイエットも兼ねて休肝日は意識的に設けることをおすすめします。

お酒というと、つきものなのがおいしいおつまみです。

お酒好きはぽっちゃり率が高いと言われますが、その原因の多くはお酒よりもおつまみの食べ過ぎからくるもの。

特に代謝が落ちる更年期は太りやすいので、おつまみ選びは慎重に。

豆腐や刺身といった高たんぱく&低カロリーのおつまみを選び、「シメ」のラーメンやお茶漬けなどの糖質は避けたほうが無難です。

【まとめ】『死んでも女性ホルモン減らさない!』記事リスト

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女性ホルモンと更年期の関係や、更年期での食生活・運動・心のケアなどが、3章にわたってわかりやすく解説されています

 

葉石かおり(はいし・かおり)
ラジオレポーター、週刊誌の記者を経て、エッセイスト、酒ジャーナリストに。年下婚、離婚などを経験し、各メディアにエッセイやコラムを寄せる。また、国内外でサケ・アカデミーを開講し、日本酒の伝道師・SAKE EXPERT の育成を行う。お酒と健康について、医師に取材した著書『酒好き医師が教える最高の飲み方』(日経BP 社)が13 万部を超えるベストセラーに。

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『死んでも女性ホルモン減らさない!』

(葉石かおり/KADOKAWA)

つらい更年期をハッピーな「幸年期」に変えるのはケア次第なんです。著者が15年間婦人科に通い続けドクターと二人三脚で編み出した「女性ホルモンとの付き合い方」が、マンガを織り交ぜてわかりやすく紹介されています。女性ホルモンと更年期の関係や、食生活・運動・心のケアなど、更年期と向き合うためのヒントを教えてくれる一冊です。

※この記事は『死んでも女性ホルモン減らさない!』(葉石かおり/KADOKAWA)からの抜粋です。
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