便秘や肌荒れなど、あらゆる体の不調を改善できる「便活」をご存じでしょうか。"くびれ母ちゃん"として人気の姿勢改善コアトレーナー・村田友美子さんが考案したメソッドで、太りやすい体からも卒業できると話題です。そこで村田さんの著書『くびれ母ちゃんの出せるカラダ - デトックスがとまらない!』(ワニブックス)から、すぐに使える「便活メソッド」の一部を連載形式でお届けします。
本当の呼吸、できてる?
呼吸をするとき、自分のカラダを触ってみてください。
お腹、胸、肩、背中、どこに一番空気がたくさん入っていますか?
正解は背中に空気が入って大きく膨らむこと。
しかしほとんどの人が背中に空気を入れる意識はないし、入れる感覚がわからないのです。
息を吸うと横隔膜は下に下がり、吐くと上がるという上下運動をします。
横隔膜は肋骨の下にドーム状に、胸側と背中側についています。
胸側は意識しやすいのですが、背中側を意識して呼吸をしている人はほとんどいません。
そういう人はほぼ姿勢が悪いといってもいいくらい。
背中側が膨らまないのは、背中まわりの筋肉が硬いからです。
つまり背中が硬いと横隔膜の動きが鈍くなり、浅い呼吸になります。
浅い呼吸は、横隔膜がほとんど動いていないので、横隔膜の下にある内臓への刺激が少なくなるし、横隔膜が上がるとき下垂した内臓(※)を骨盤底筋とともに引き上げるのですが、その力も弱くなってしまいます。
つまり腸への刺激が少なく、内臓は下垂したまま。
便秘になりやすい呼吸なのです。
※内臓下垂=内臓が下がり、腸が押しつぶされて、消化・吸収・排便のサイクルを乱す。ぽっこり下腹の原因にも。
私たちは1日に約2万回呼吸をし、横隔膜の上下運動も同じ数だけしています。
横隔膜を動かして呼吸ができるのとできないのとでは、1日だけでも2万回分の差が出てしまうのです。
【背中に空気入ってる?】右手で左側の背中を触ります。背中が柔らかいと、呼吸をしたときに、手のひらを押すように背中が膨らむ感覚があります。
【最初から読む】そのぽっこり下腹...実は「脂肪」じゃないかも!?
【まとめ読み】「くびれ母ちゃんの出せるカラダ」記事リストを見る
「すっきり便通」が手に入るほぐし&ストレッチ。すぐに使えるオリジナルの「デトックスボール」が付いています