腰痛、手足のしびれ、不眠がなかなか治らない...その原因、実は「右脳と左脳の働きのバランスが崩れている」のかもしれません。そこで、石井克昇さんの著書『不調が消え去る脳バランス体操 右脳と左脳の働きが一瞬で整う』(KADOKAWA)より、左右の脳機能の働きをチェックし、機能が低下した側に刺激を加える健康法「脳バランス体操」についてご紹介します。
脳バランスのチェックテストをやってみよう
【片足立ちテストのやり方】
① 転んでも危なくない場所(もしくは、転倒予防に手でつかめるものがある場所)で、目を閉じて片足立ちで立つ。10秒以上、立つことを目指す
②反対の足でも同様に行う
目を閉じて片足立ちを行うと、目を開けた場合よりもはるかにバランスが取りにくくなります。
特に高齢者の場合は、くれぐれも転倒に気をつけてください。
転倒リスクが高いようでしたら、目を開いたまま行ってもかまいません。
片足立ちをしたときに、どちらの足がふらついたか──。
どちらの足が長時間立っていられたか──。
右足がどうしてもふらつきがちという人は、右の小脳機能の低下が起こっており、大脳では、左脳の機能低下が予想されます。
中高年の年代でも、健康な人なら、目を閉じての片足立ちは10秒以上できるとよいと考えられます。
【片足立ちテストのやり方】
①転んでも危なくない場所(もしくは、転倒予防に手でつかめるものがある場所)で、目を閉じて片足立ちで立つ。10 秒以上、立つことを目指す②反対の足でも同様に行う
しかし、極端に運動不足の人や、高齢者の中には、脳バランスが悪くなっているだけでなく、同時に筋力低下も起こっていることが多いため、どちらの足でも2~3秒と立っていられないケースが少なくありません。
この場合は、大脳の両側に機能低下が起こっていると推定できます。
放置したままでいると、今後、脳機能が全般的にさらに低下していくだけでなく、同時に、筋力もジリジリと落ちていくことが予想されます。
こうした人は、ぜひ毎日、片足立ちテストを続けてください。
このテストは、低下した側の脳に刺激を与えると同時に、弱った筋力をアップさせる効果も期待できるからです。
ただし、あくまでもトレーニングとして、少しずつ片足立ちの時間を伸ばしていくのはよいことですが、このテスト自体は〝タイムトライアル〟ではありません。
無理して長い時間、行おうとする必要はありません。
イラスト/どいせな
6章にわたって、左右の脳機能のバランスを整えて不調を改善する「脳バランス体操」について解説しています!