腰痛は「心配のない腰痛」と「けがや病気が原因の腰痛」に分けられます。医学博士である松平 浩(まつだいら・こう)先生に、スマートフォンやケータイを見る際に「肩こりになりにくい姿勢」について教えていただきました。
意識して肩や腰に負担がかからない動作をする
日常の何げない動作が「肩こり」や「腰痛」を引き起こすことがあります。「肩や腰に負担がかかりにくい動作を覚え、習慣にしましょう」(松平先生)
肩こりを防ぐには、スマートフォンや携帯電話を見るときに、下のような「良い姿勢」をときどき実践しましょう。
松平先生は「肩こりや腰痛は自分で治せます。症状に合わせて『肩ほぐし体操』『腰ほぐし体操』を行えば、こりや痛みを解消できます」と話します。
肩こりにならないスマートフォンを見る姿勢
〇良い姿勢
・あごを引いている
・背筋が伸びている
・スマートフォンの位置が高い
スマートフォンを顔の高さにしているので、背筋が伸びて頭が肩の真上にきています。頸椎が自然なカーブを描いていて、頸椎にかかる負担は少ないです。首や肩の筋肉も緊張しにくいため、肩こりを防げます。
頸椎が緩やかにカーブ
×悪い姿勢
・あごが突き出ている
・猫背になっている
・スマートフォンの位置が低い
猫背で頭が肩よりも前に出て、覗き込むようにスマートフォンを見ています。頸椎がまっすぐな「ストレートネック」になっていて、頸椎に負担がかかり、首や肩の筋肉が緊張して肩こりになりやすいといえます。
頸椎がまっすぐ
取材・文/松澤ゆかり イラスト/やまだやすこ モデル/永谷佳奈