料理を失敗して見せる笑顔...夫の連れ子だった息子との「キッチンでの思い出」/キッチン夫婦(妻)

こんにちは。ブログ「キッチン夫婦」を運営している妻のべにゆうです。

前回は夫が「株の暴落で思いだしたバブル時代のこと」を書きました。

前回の記事:コロナショックでの株価を見て...50代の私が思い出す「懐かしのバブル時代」/キッチン夫婦(夫)

今回は3月のある日、息子が作ってくれた夕飯の時のことを中心に書きたいと思います。

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夫「Y(息子)が作ってくれる最後のご飯かぁ」とほんとに寂しそうな表情をして言う。

私「いやいや最後じゃないでしょ、しばしの間はないだけでまた作ってもらえるから」

夫「だってさ~家から出るんだから、ずっとないでしょ・・・」とまた寂しそう。

私「そりゃね、仕方ないよ県外に就職するんだから、長い休みの時には帰ってきてくれるよ、うん、たぶんね・・・」

そんな夫と私の会話を横で聞いていて、息子が特別口を挟むことはない。

思う事はあるだろうが、ただなんとなしに微笑んでいるだけのように見える。

そして夫が「ね?また作ってくれるよね?」なんて確認のように聞くと、「まぁね」といった感じで答える。

でもこれが普通で、慣れ親しんだ我が家の会話風景。

息子が就職の為に旅立つという2週間ほど前のある晩に、ちょっとした"記念に"という感じで夕飯を作ってくれた。

実際は新型コロナウイルスの影響で2度、入社日かつ新入社員研修が始まる日が延長されてる。

振り返ってみると、食事、そして料理を作ることはステップファミリーである私たち家族のいいコミュニケーション手段になっている気がする。

夫も毎日のように料理をするので、食材のことや何を作ろうかなど話題として絶えない。

普段キッチンを使わない息子が何か料理を作るような時には、「料理酒どこ?」「小麦粉ってある?」と私に聞いてくれる。

それから電子レンジの使い方も説明したこともあったし、息子の手が滑って何か落としちゃったり、ちょっと失敗しちゃったくらいの時が逆に笑顔が見れた気がして嬉しい気持ちがした。

そこから会話がしやすくなったこともある。

構えて、じゃなくって自然に会話になるということ。

息子と私はもともとお互いあまりしゃべるタイプではないけれども、食べ物のことなら私も色々と考えすぎずに聞いたりできるからだ。

お父さんが家で料理を当たり前にしているからだろうか?

息子が料理をしたいと思った最初の理由は聞いたことはないが、たぶん無意識にも父親の姿が影響しているだろうと私は思う。

そう言えばいつだったが、簡単な料理くらいはできるようになりたいと言っていた。

お父さんのやるように煮干しからとった出汁のお味噌汁を作ったり、豚汁に挑戦してみたりとたぶん影響しているんだろう。

でもお父さんが全く作らないチョコレートブラウニーやババロアといったスイーツ作りもしてたっけ。

そういうの好きだと思ってた!というのを作ってくれた時もあるし、息子が作った料理で、え~こういうの好きだったんだ!?と初めて知ることもあった。

その時の料理はたいていブログにのせていたので振り返って見ると、手慣れない様子を見せながらも楽しんで作っていたみたいだったなぁと思い出す。

ほとんどは初めて作ったものを食べさせてもらったが、けっこう上手く作れていたと思う。

私の料理し始めの頃より上手な気がするから、これからも時間がある時には、たまには自分で作るようにしたら、腕、ずいぶん上がるんじゃないかぁ。

なんて楽しみだったりもする。

その時から数年、息子の料理に対する興味は減ったようにも見えなくないわけでもないが、色々あって作っている余裕がなかったのだと思う。

息子がもうすぐ社会人として県外へ就職し旅立とうとしている今、夫と私に作ってくれたいくつかの料理というのはいい思い出。

お酒好きな息子だが、月に2~3度、週末に飲むだけで、そんな時は3人で「乾杯」をする。

この日は「2週間ほど先の旅立ち(予定)」に、「研修中、特に身体に気を付けてがんばってな、今日は作ってくれてありがとう!」そんな乾杯をした。

今は新型コロナウイルスの影響があり、我が家族も仕事に影響が出て不安なことも多いけど、あぁほんとにいつかみんなが心から笑って、なんでもない乾杯をできたらいいな・・・。

どれくらい先かわからないが、いつかのある日、この日のことや息子がこの家で自分の作った料理、お父さんの料理、そして私が作った料理のことも忘れないでいてくれたらいいなぁ。

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息子がこの時に作った料理を紹介させていただきます。

カマンベールときのこのニンニクホイル焼き

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料理を失敗して見せる笑顔...夫の連れ子だった息子との「キッチンでの思い出」/キッチン夫婦(妻)

材料 1人分

カマンベールチーズ...1個

シイタケ(小)...5枚
ニンニクスライス...2~3枚
ベーコン...20g
バター...5g

しょうゆ...小さじ1
お好みで、黒粒こしょうや七味をふっていただくのもおすすめです。


作り方
① シイタケは大きければ半分に、小さければそのままで石づきは取り、表面に十字に切り目を入れます。

② ベーコンは1.5cm角ほどに切ります。

③ アルミホイルにカマンベールを丸ごとのせ、シイタケ、ベーコン、スライスにんにく、バターをのせ包み、オーブントースターで15分程度加熱します。

シイタケに火が通り、チーズがとろけてきたら出来上がり。しょうゆをたらしていただきます。

溶けたカマンベールにシイタケをからめながら食べるのが美味しい!

お酒にもとっても合いますよ。

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キッチン夫婦

50代夫と40代妻、大学生の息子の3人家族。ステップファミリー(子連れ再婚家族)になって6年目。4年前から"おいしいで今日も仲良し"をテーマにブログ「キッチン夫婦」を夫婦で運営。主に日々作った料理と家族の日常をのせています。また、地元東北のおいしい食材を伝えたい思いも強く、ブログを続けている動機の一つです。夫婦それぞれが家族を思って作る料理、一緒に食事をすることで生まれる話題や会話を大切にしています。そのことが私達家族の気持ちにつながりができることを実感してきたからです。いつか本当の家族の『絆』ができることを願いながら。いつか将来息子がこの家族を振り返る時期がきた時に笑顔が思い浮かぶように。

※ 毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。

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