首や肩、背中の「こり」に悩まされていませんか? その原因は、「背骨の中心となる胸椎にあるんです」と、テニスボール矯正の考案者である酒井慎太郎さんは言います。そこで、酒井さんの著書『肩こり・首痛完全解消! 10秒胸椎のばし』(KADOKAWA)から、毎日10秒続けるだけで効果がある「胸椎のばし」のメリットや具体的な方法をご紹介します。
〝枕なし〟で寝る習慣をつける
私は基本的に、夜は〝枕なし〟で寝ることをおすすめしています。
枕をして仰向けになると、横から見たときに〝頭だけが前へ出た格好〟になります。
これは人間の骨格構造からして不自然な姿勢なのです。
高い枕をして毎日こういう姿勢で寝ていたとしたら、それだけでストレートネックを進ませることになってしまいます。
しかも、高い枕をして寝ていると、首や肩の筋肉が引っ張られて緊張しっぱなしのような状態になります。
そんな寝方をしていたら、首や肩がこるのも当たり前。
朝起きたときに「首や肩がこっている」と感じるという人の中には、高すぎる枕が原因の人も相当数いると思います。
そのため、私は首こりや肩こりの患者さんには、いつも「試しに枕を外して寝るようにしてみてください」とアドバイスしています。
実際、これを実行しただけで「長年こりに悩まされてきたのに、びっくりするくらい首や肩がラクになった」という方がたくさんいらっしゃるのです。
なお、上のイラストのように〝頭の両脇に低い枕を置いて寝る方法〟をとるのもおすすめです。
両脇の枕は横向き寝の姿勢になったときのため。
横向きになると、枕がないと肩幅の分だけ頭が下に傾くことになります。
これを防ぐために、横向き寝になったときだけ、薄い枕で頭を支えてあげようというわけです。
ぜひみなさんもトライしてみてください。
続けていれば、朝起きたときの首や肩の軽さが違ってくるはずですよ。
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たった10秒で効果をもたらす「胸椎のばし」に加え、「仙腸関節テニスボール体操」など、5章に渡って「健康をキープ」するメリットが詰め込まれた一冊