首や肩、背中の「こり」に悩まされていませんか? その原因は、「背骨の中心となる胸椎にあるんです」と、テニスボール矯正の考案者である酒井慎太郎さんは言います。そこで、酒井さんの著書『肩こり・首痛完全解消! 10秒胸椎のばし』(KADOKAWA)から、毎日10秒続けるだけで効果がある「胸椎のばし」のメリットや具体的な方法をご紹介します。
〝頬づえ〟〝ひじ枕〟の習慣をやめる
日常の何気ないクセや仕草が、知らず知らずのうちに関節に負担をかけていることは少なくありません。
たとえば、頬づえをつくクセ。
長い時間頬づえをついていると、どうしても首にいびつな力がかかります。
とくによくないのは、あごを前方へ大きく突き出して、あごの先端を手で支えてつっかい棒をしているような体勢。
デスクワークなどで常日頃からこういう体勢をとっていると、ストレートネックを進ませたり頸椎を歪ませたりすることにつながってしまいます。
また、ひじ枕をする習慣もよくありません。
家でテレビを観るときなど、みなさんはソファや畳に横向きにごろんと寝転がって、頭を手で支えてひじでつっかい棒をしながら観ることはありませんか?
このひじ枕の体勢も、たいへん首に負担をかけるのです。
首の筋肉が片側だけ引っ張られ続けているようなものですから、首や肩に疲れがたまってこりやハリの原因になりますし、頸椎を歪ませることにもつながります。
普段から行なっていると、頸椎だけでなく胸椎の動きにも悪影響が出るでしょう。
ですから、〝腕でつっかい棒をして頭を支える習慣〟はやめるようにしてください。
人間の頭は腕で支えるものではなく、背骨で支えるべきもの。
頭をまっすぐ背骨に載せていれば、つっかい棒なんて要りません。
背骨に正しく載っていれば、荷重分散機能が働いてちゃんと支えられるようにできているのです。
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