首や肩、背中の「こり」に悩まされていませんか? その原因は、「背骨の中心となる胸椎にあるんです」と、テニスボール矯正の考案者である酒井慎太郎さんは言います。そこで、酒井さんの著書『肩こり・首痛完全解消! 10秒胸椎のばし』(KADOKAWA)から、毎日10秒続けるだけで効果がある「胸椎のばし」のメリットや具体的な方法をご紹介します。
あなたの"胸椎の固まり度"はどれくらいのレベル?
胸椎がこり固まって機能が落ちてくると、具体的にどのような不調やトラブルに見舞われるのでしょうか。
じつは、首痛や肩こり、背中のこりなどの他にも、さまざまな症状が現われる場合が少なくないのです。
なかには、あちらもこちらも不調だらけのような状態になってしまうこともめずらしくありません。
きっと、みなさんの中にも気になっている方が多いはず。
そこで、チェックテスト形式で自分の状態を把握することにしましょう。
次の項目のうち、自分によく当てはまると思うものに□を入れてください。
〈あなたの胸椎の固まり度・チェックテスト〉
軽症レベル
□ 首や肩、背中の上のほうがいつもこっている
□ 毎日デスクワークをしている
□ ちょっと時間が空くとすかさずスマホを取り出す
□ 姿勢の悪さを自覚している
□ 頬づえをついたり、腕組みをしたり、肩をすぼめたりするクセがある
□ 睡眠中、寝返りをあまりしない
□ 高い枕でないとよく眠れない
中症レベル
□ 肩こりや首痛だけでなく、手や腕がしびれることがある
□ こりがひどいとき、頭痛やめまい、吐き気、耳鳴りなどの症状が現われる
□ 肩甲骨の内側、背中の上のほうにズキンとする痛みを感じることがある
□ 首を回して真後ろのものを見ることができない
□ ストレートネックやねこ背を自覚している
□ 頭の上へ腕をスムーズに上げることができない
□ 胸に圧迫感や痛みを感じることがある
□ あごに痛みを感じたり、口を開けにくく感じたりすることがある(顎関節症)
□ 食べ物を飲み込みにくく感じることがある
□ 息苦しい、声を出しにくいと感じることがある
□ 肋間神経痛に悩まされている
重症レベル
□ 首や肩だけでなく、腰やひざにも痛みなどの不調がある
□ 首を動かすと、足のしびれがある
□ 自律神経失調症やうつ病の診断をされたことがある
いかがでしょう。
このテストで『軽症レベル』の項目に多くのチェックがついた人は、胸椎の固まり度もまだ軽めの段階です。
ですが、油断は禁物。
現状のまま放置していたら、胸椎の状態や肩・首の症状は次第に悪化してしまうでしょう
また、『中症レベル』の項目に多くのチェックがついた人は、胸椎の機能低下がかなり進んだ段階に来ています
この段階になると、肩や首に頸椎症の症状が出るようになり、その影響でさまざまな不定愁訴も現われるようになってきます。
さらに、一見胸椎とは関係なさそうな"飲み込み""呼吸""顎関節"などに不調が現われる場合も少なくありません。
さらに、『重症レベル』の項目にチェックがついた人は、頸椎や胸椎のトラブルが腰やひざ、足にまで深刻な影響をもたらすレベルになってしまっています。
この段階まで来ると、あちこちに不調を抱えて心身を疲弊させてしまい、うつ病になってしまうケースも出てきます。
このように、胸椎の機能低下を甘く見ていると、レベルが進むとともに症状もひどくなり、不調やトラブルの範囲も広がって、どんどん病気の深刻度が増していってしまうわけです。
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