<この体験記を書いた人>
ペンネーム:もよこ
性別:女
年齢:52
プロフィール:1週間が3日くらいに感じる今日この頃。
義母は70代後半で1人暮らしです。
元々犬がそんなに好きではなかったそうなのですが、10数年前にたまたま子犬を育てることになりました。
その時も誰か他に育ててくれる人がいれば、と探していたのですが、いなかったので仕方なく、という感じです。
しかし飼ってみると可愛くて仕方ない様子で、犬が苦手だった義母とは思えないほど。
けれどその犬が数年前に亡くなりました。
嘆き悲しむ義母に別の犬を飼うことを勧めたのですが、「今はまだ仕事を続けているから」と我慢していたようです。
それからさらに数年が経ち、長年働き続けた義母が仕事を辞めました。
そこから一挙に「犬が飼いたい」熱がアップしたようで、私たちにもしきりにアピールするようになりました。
最近では買い物のたびに、ショッピングモールに併設されているペットショップをのぞいては、長い間子犬をながめているそうです。
けれど数年前とは事情が違い、義母はもう直ぐ80になろうかという年齢です。
常日頃「死ぬまで仕事は続けたい」と言っていた義母が、次第に「さすがにこの頃はしんどいわ」と漏らすようになっていました。
意外にもあっさり仕事を辞めたのも、寄る年波には勝てなかったからだと思います。
そんな歳になってから子犬を飼うとことに、私たち家族は一抹の不安を抱きました。
いくら人の寿命が延びたとはいえ、犬も一般的に10年以上は生きるでしょう。
90近い義母が犬を散歩させたり世話をすることになるのです。
もちろん、90歳を超えても元気な方はたくさんいますし、犬を飼われている方もいるとは思います。
けれど、今から子犬を飼い始めるのは、少し現実的ではないような気がするのです。
ただ、そういったことは「義母の死」を想像させるようで、なかなか面と向かって言えません。
だから子どもたちの口から、
「保護犬を引き取るシステムもあるからどう?」
「子犬からしつけするのは結構大変だよ」
「7歳くらいになった犬のほうが落ち着いてて散歩もさせやすいのでは?」
など、義母に勧めてもらいました。
実際、ペットショップで高いお金を払ってペットを買うのもいいですが、引き取り手を待つ犬や猫がたくさんいるのは事実です。
我が家の犬もそんなところから5歳の時に引き取って飼い始め、もう7年が経ちます。
トイレのしつけもされていて、初めから飼いやすい犬でした。
ただ、確かにペットショップでじゃれつく子犬の可愛さを見てしまうと、心が揺れる義母の気持ちもわかるので、強くは言えません。
もしもの時には我が家で引き取るつもりで、義母の好きなようにさせるのが一番なのかと案ずるこの頃です。
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