「温タオル、ガム、発声」が疲れに効く!働き過ぎるリーダー「木タイプ」のための疲労解消法

よく寝たのにスッキリしない...なんで? その答えは、「疲労回復の方法は、人によって違う」と東洋医学の第一人者である中根一さんは言います。そこで、中根さんの著書『寝てもとれない疲れをとる本』(文響社)から、あなたの正解が見つかる「疲れの正体」と「体質別の疲労回復法」を連載形式でお届けします。

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「木」タイプ リーダー気質のハードワーク型

【体質が「木」タイプの人の特徴】
□取りまとめたり、しきったりするのが得意。
□アニキ分・アネゴ肌と言われがち。
□何の予定もなくただボーっとするのは好きじゃない。つねに動いていたい!
□過労で体調不良になったり、倒れたりしたことがある。

責任感が強く、頼られるキーパーソン的な人が多いようです。

周囲の期待に応えようとする傾向が強いので、自分への評価が気になることも多々あります。

課題を達成しようと頑張るため、自分に対してはもちろん、人に対しても厳しくなりがちです。

>まずはあなたの「体質タイプ」をチェック:その疲れ、癒し方は「体の個性」で変わります!知っておきたい東洋医学的「4つの体質」

【疲れに対して】

4つの体質のうち、とくに1つのことに没頭してしまって「疲れ」に気づきにくいタイプです。

もともと活動的な方が多く、仕事でも遊びでも、心身の疲労感よりのめりこむ快感が勝ってしまう場合が少なくありません。

結果、「休み下手」となり、知らずと疲れを溜め込んでしまいがちなのです。

本人は「今、すごくノッてる、やめたくない」という感覚になっていても、そのまま休みなしに突っ走れば、どこかでバタンと倒れてしまいかねません。

そんなタイプの人が自分の疲れに気づいたときには、たいてい、体の危険信号が点滅している状態ですから、「ちょっと疲れたかな?」という感覚に素直に従って上手にペースダウンすることをオススメします。

【疲れのサイン】

・目、側頭部、首、肩、爪に現われる。

・目が疲れる、ドライアイ、目の充血が起こる。
・爪が割れる、二枚爪になる。

・冷えのぼせが起こる(手足は冷たいのに、脳の血流が多いため上半身に熱を感じる)。

・手足に汗をかく。

・お腹(おへその左側)が、ドンドンと脈打つ。

・側頭部がズキズキ痛む。

・けいれん・首や肩の筋肉がこる、まぶたが痙攣する。

【即効!疲労解消法】

・温タオルなどで目を温める。

・時間集中したら10分休むなど、意識して休みをとる。

・散歩

・深呼吸などのリズム運動を20分間行なう。

・ガムを噛む。

・背中側の筋肉をしっかりと伸び縮みさせてテレビ体操をする。

・大きく口を開けて「あ」「え」「い」「う」「え」「お」「あ」「お」と発声する。

【じっくり癒やす!体質管理法】

・露天風呂で半身浴をしてゆったり過ごす(窓を開けた浴室でもOKです。熱が室内にこもらないようにすることがポイント)。

・自然の中で、ただボーッとする。

・通勤・通学はリュックを背負い、両腕を振ってウォーキング。

・クラシックなどのゆったりとした音楽を聴く。

・指圧、鍼灸、アロママッサージなどで筋肉の緊張をゆるめる。

【ひと言メモ】

東洋医学における「肝」は、全身に血流を巡らせることで、活動をするために必要な栄養補給を行なう働きのこと。

その性質を持つ「木」タイプは、1つの課題を達成するまで、体力が続く限り戦い続けてしまう傾向があるので、活動させている場所にだけ血流が偏ってしまうことに。

「何もしない」「休息をとる」ということに罪悪感を抱いてしまうかもしれませんが、しっかり休むからこそ、よりよい仕事ができるのです。

「いい仕事をするための必要経費」として、しっかりご自愛ください。

あなただけの疲労回復法がわかる「寝てもとれない疲れをとる本」記事リストはこちら!

「温タオル、ガム、発声」が疲れに効く!働き過ぎるリーダー「木タイプ」のための疲労解消法 099-H1-netemo.jpg東洋医学をベースにした「疲労回復メソッド」を4つの体質別に紹介。頭も冴える体質別「ツボ押しマップ」も

 

中根一(なかね・はじめ)
1970年生まれ。鍼灸Meridian烏丸院長。ロート製薬「SmartCamp東京・うめきた」ケア鍼灸監修。経絡治療学会の歴代最年少理事に就任した、日本の東洋医学の第一人者。慢性疾患や難病の治療、不妊体質の改善、体質と肌質に合わせた美容鍼灸なども行う。著書に『もう悩まない!やさしい鍼を打つための本』(医道の日本社)などがある。

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『寝てもとれない疲れをとる本』

(中根一/文響社)

「なかなか疲れが抜けない…」それ、もしかすると「あなたの休み方」があなたに合っていないかもしれません。疲労に悩む全ての人が知るべきは、4つの体質に合わせた、それぞれの対処法。体質の見分け方や最適なケア方法など、「あなただけの疲労回復法」が見つかる参考書です。

※この記事は『寝てもとれない疲れをとる本』(中根一/文響社)からの抜粋です。
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