冷たいものがしみる、といった歯のトラブルで悩まれている方はいませんか? それは「強すぎる歯みがき」が原因かもしれません。前作『毒出しうがい』がベストセラーとなった歯学博士・照山裕子さんの著書『歯科医が考案 毒出し歯みがき』(アスコム)より「健康的な歯みがきの方法」をご紹介します。
「誰でも」「簡単に」できる毒出し歯みがき
食事をして口の中に残った食べカスは、時間とともにプラーク(歯垢)と呼ばれる細菌の塊から、カチカチの歯石へと変わっていきます。
実はこのような口の中の汚れは、さまざまな病気の原因となる、まさに「毒」。
一方で、日本人は歯みがきがあまり上手ではありません。
汚れが残るだけでなく、強すぎるブラッシングで歯と歯ぐきを傷つけているケースも少なくないのです。
そこで考えたのが、ガーゼを使った「毒出し歯みがき」です。
サッとふくだけでガーゼの繊維が汚れをキャッチ。
ネバネバして歯にこびりつくプラークをきれいにふきとりながら、歯にもやさしいのが特長です。
歯ブラシが苦手な人でも口内が劇的にスッキリします。
毒出し歯みがきの準備はガーゼを指に巻くだけ
ガーゼを指に巻く
適度な大きさに切ったガーゼを人さし指に巻きます。
【ポイント】指がカーブするから歯ブラシよりも歯にフィット!
歯の輪郭をなぞるように1本ずつみがくだけ!
指の腹で、1本ずつ歯の輪郭をなぞるようにふいていきましょう。
歯ブラシのように小刻みに左右に動かしながらふいてもかまいませんが、歯の輪郭をなぞる、つまり歯と歯の間をふきとることを忘れずに。
毒出し歯みがきはたったの4ステップ
STEP 1 歯の表をみがく
右手で行う場合、上の歯を左の奥歯からみがきます。
右奥歯までみがいたらそのまま指を下の歯におろし、右奥歯から左奥歯までみがきます。
前歯などみがきにくいところは指を上に向けるなど、やりやすい方法で行ってください。
STEP 2 歯の裏をみがく
歯の表面同様に、左奥の上の歯からみがきはじめ、右奥歯までみがいたら下の歯へ。
右奥歯から左奥歯までみがきます。
前歯や利き手側の奥歯がみがきづらいので、指を上や斜めに向けるなど、みがきやすい方法で。
STEP 3 噛み合わせ部分をみがく
上下奥歯の噛み合わせ部分(ものを噛む部分)をみがきます。
左奥の上下をみがいたら、右奥の上下を。
指先でくぼみの中もみがきましょう。
大人になるとこの部分が新しく虫歯になることは少ないので、神経質にならなくても大丈夫。
STEP 4 奥歯の奥をみがく
一番奥の歯の背面をみがきます。細く切ったガーゼを奥歯に引っかけたら、両手の人さし指で引っ張り合いながら左右にガーゼを動かしてみがきます。一番汚れが残りやすい場所なので、ていねいに。
年を取っても「歯の健康」を保ちましょう。「毒出し歯みがき」その他の記事はこちら
全6章にわたって、歯の健康を保つための「毒出し歯みがき」のやり方や、オーバーブラッシングの弊害などを一つひとつ丁寧に記した一冊