年齢を重ねると誰でも、人の名前が思い出せなくなったり、もの覚えが悪くなったりします。こうした「もの忘れ」は加齢によるもので、心配することはありません。しかし、認知症は「老化によるもの忘れ」とは違います。少しでも早く発見して、いまよりも症状がひどくならないための対策が必要です。今回は、大阪大学大学院医学系研究科臨床遺伝子治療学 教授の森下竜一先生に教えていただいた、脳にいい食事に関する3つのクイズです。脳にいいこと、どれかわかりますか?
脳にいい食事法を知ってもの忘れを防ぐ!
食事の順番や食べ方の工夫によって、脳の老化を防ぐことが分かっています。
さて、次のクイズで、脳にいいことは、それぞれどれでしょう?
Q1 最も脳にいい食事はどれ?
(あ)焼き肉
(い)寿司
(う)海鮮丼
Q2 刺し身はどう食べるのがいい?
(あ)白身魚はしょうゆで食べる
(い)白身魚はオリーブオイルで食べる
(う)さばはバルサミコ酢で食べる
Q3 食事の順番はどれがいい?
(あ)野菜を最初に食べる
(い)ご飯を最初に食べる
(う)肉や魚を最初に食べる
●クイズの答え
1→あ
肥満や糖尿病の人に多い食後高脂血症は食後の中性脂肪値が増す症状。海鮮丼や寿司を好む人に多い傾向があるのでご注意。
2→い、う
しょうゆは塩分が高いので、白身魚にはオリーブオイル+塩、青魚にはバルサミコ酢を合わせて食べるのがおすすめ。
3→あ
食事は野菜→肉や魚→ご飯の順に食べると、血糖値の急激な上昇が避けられ、生活習慣病や認知症の予防になります。
取材・文/笑(寳田真由美)