小さなポリープ、切除したらもう安心?/大腸がんの常識・非常識

40歳過ぎから発症率が高まる大腸がん。いろいろな噂が飛び交って、中には事実とは事実と違う情報もあるようです。そこで、大腸がんの第一人者である玉川病院外科部長、東京医科歯科大学特命教授、安野正道先生に「誤解しやすい情報」について教えてもらいました。

pixta_47863407_S.jpg【質問】小さいポリープなら大腸がんの心配はない?

【答え】がん化の可能性のあるポリープや早期がんのこともあり、治療を必要とする場合もあります

大腸内視鏡検査で小さいポリープが見つかり、切除してもらったからもう大丈夫! と思い、翌年は便潜血検査を受けなかった...などということは絶対に避けてください。小さいポリープだから大丈夫、全部切除したから大丈夫...という自己判断は危険です。

小さいポリープでも、切除したポリープの組織を、顕微鏡で細かく調べてみたら、がんが粘膜の中や粘膜よりも深いところにまで達していて、切除しきれなかった...ということもあります。悪性ではないポリープがいつどんなきっかけで悪性化してがんになるかは、医師も判断しにくいものです。場合によっては、その後の経過を見た上で、改めて手術が必要になることも。いろいろな可能性を考えて、医師が最適な方法を見つけてくれるので、それに従って、思い込みや自己判断をしないように気を付けてください。

一度ポリープが見つかった人は、「自分はポリープができやすいので要注意」と考えておきましょう。

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取材・文/宇山恵子

 

<教えてくれた人>

安野正道(やすの・まさみち)先生

玉川病院外科部長、東京医科歯科大学特命教授。 正確かつ迅速な診断と、適切な治療がモットー。

この記事は『毎日が発見』2019年7月号に掲載の情報です。

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