大腸がんの検査は「症状が出てから」でよい?/大腸がんの常識・非常識

40歳過ぎから発症率が高まる大腸がん。いろいろな噂が飛び交って、中には事実とは事実と違う情報もあるようです。そこで、大腸がんの第一人者である玉川病院外科部長、東京医科歯科大学特命教授、安野正道先生に「誤解しやすい情報」について教えてもらいました。

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■大腸がんの検査を受けるのは、血便が出たり下痢を繰り返すなど症状が出てからでよい?

【答え】初期の大腸がんは無症状です。50歳以上の方で未受診の方は検査を受けてください

大腸がんは早期発見すれば100%近く根治可能ですが、最初のうちは無症状です。出血などの症状に気づいてからでは、がんが進行していて治療に時間がかかったり、体にも大きな負担がかかります。実際に毎年約5万人が大腸がんで死亡していますから、早期発見して大切な命を大腸がんから守るためにも、定期検査は重要です。 

大腸がんを発症するのは、多くは40歳代から。50歳代になるとその発症率はさらに加速して、年齢が高くなるほど発症しやすくなることが分かっています。40歳代になったら、毎年1回は便潜血検査を受けるようにしましょう。毎年検査をした方がいい理由は、1回の検査では見つからない場合もあること、1年の間に正常だった細胞ががん化する可能性もあるからです。 

大腸がんの症状は、血便、下痢、下腹部痛、食欲不振です。これらが必ずしも大腸がんに結び付くわけではありませんが、このような症状が見られたら、内視鏡検査を受けてください。早期発見のためには、定期的に便潜血検査を受けましょう。

■大腸がん検診受診率(40~69歳)の推移

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出典/国立がん研究センター がん情報サービス「がん登録・統計」
※2016年のデータは熊本県を除く

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取材・文/宇山恵子

 

 

<教えてくれた人>

安野正道(やすの・まさみち)先生

玉川病院外科部長、東京医科歯科大学特命教授。 正確かつ迅速な診断と、適切な治療がモットー。

この記事は『毎日が発見』2019年7月号に掲載の情報です。

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