南イタリアの自然が作るフレッシュな香りと風味
健康志向の高まりとともに、昨今注目を集める食材の一つに良質なオイルがあります。家庭用食用油を豊富に扱う日清オイリオグループ株式会社は、今年5月、新たに「ルイーザ(LUISA)有機エキストラバージンオリーブオイル」(以下「ルイーザ」)を、通信販売限定で取り扱いを開始しました。
「『ルイーザ』は、南イタリア・プーリア州にあるオリーブ農家の4代目で、農学者でもある農園主のルイーザさんが愛情を注いで育てた有機栽培果実のみを使って作るオリーブオイルです」と、同社通信販売部の大貫朋美さん。ルイーザさんは、大学で農学を学び、有機栽培に興味をもったことをきっかけに、2011年より有機オリーブ栽培を開始しました。
有機栽培のオリーブは、その栽培の難しさから、オリーブオイルの一大産地であるイタリアでも、国内生産量のわずか十数%と言われるほど希少性の高いものです。ルイーザさんは3年かけて土壌を作り、雑草の管理や虫への対策なども施しました。その情熱が実を結び良質な有機オリーブ果実のみで作るオリーブオイルの製造をかなえました。
「ルイーザさんが作るオリーブオイルは、栽培から収穫、搾油まで、すべて農園内で行います。すべての工程を目の届きやすい農園内で行うことで、品質を厳しくチェックできます。というのも、オリーブは樹から収穫した瞬間に酸化が始まってしまうほど繊細な果実。そのため、収穫後いかに早く搾油できるかが良質さのポイントです。『ルイーザ』は、熟す前の早い段階で実を摘み、4時間以内に果実を搾ることで、豊かな香りと味わいに仕上がります」(大貫さん)。
実際に「ルイーザ」を口に含むと、青いトマトのようなフレッシュな香りと、ピリッとした辛みが感じられました。オリーブオイルならではのフレッシュで香り高い風味を楽しむには、パンに付けたり、料理の仕上げにそのままかけたりするのがおすすめだそうです。「良質なオリーブオイルは、かけるだけで料理が格段においしくなります。意外にもお刺身や豆腐、しょうゆなどの和食材とも好相性。ただし、オイルは鮮度が大切。開封後は常温・暗所に保存し、1カ月程度で使い切ってください」(大貫さん)。
良質なオリーブオイルは、いつもの料理に少量を、そのままかけるだけと摂り方もとても簡単です。日々の食事に気軽に取り入れてみましょう。
●オリーブオイルの健康成分
オリーブオイルの主成分は、LDL(悪玉)コレステロールを上昇させにくいとされるオレイン酸です。他に、ポリフェノールやビタミンEも充実。特に早摘み果実は、動脈硬化の予防や肝機能を高めるポリフェノールを多く含みます。毎日少量ずつ摂りましょう。
有機栽培のオリーブを自社農園で一括管理
「ルイーザ」は、10kgのオリーブの実からわずか1kgしか取れない早摘み果実のみを使用。搾油までを農園内で行うことで、品質を厳しく管理。
豆腐や納豆、漬け物...和食材との相性も抜群
青々とした有機オリーブ果実のフレッシュな風味を生かした「ルイーザ」は、さまざまな食材とマッチ。ヨーグルトや味噌汁などにもおすすめ。
農園主のルイーザさんは120年以上続くオリーブオイル農家の生まれ。農園レストランも営んでいます。
ルイーザ(LUISA)有機エキストラバージンオリーブオイル
190g 1833円+税
オリーブ果実本来の芳醇な香りを最大限に生かした、有機100%オリーブオイル。
購入は通信販売限定。
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<お話しをうかがった人>
大貫朋美(おおぬき・ともみ)さん
日清オイリオグループ株式会社通信販売部。通信販売に携わり15年。そのうちオリーブオイル担当10年のプロ。
取材・文=笑(寳田真由美) 撮影/齋藤ジン