野山や庭に花の色があふれ出す4月。『毎日が発見』本誌連載「明日へ」でおなじみの水谷昭美さんのお宅におじゃましました。「春が来たから、食べようね」と、そんな言葉で誘われたきれいな春色ご飯をご紹介します。今回はルッコラのかんたんレシピです。
花を食べたことありますか?
『ルッコラ』
ごまのように香ばしいハーブ・ルッコラ。最近はスーパーで手軽に買えるようになりました。でも、売っているのは葉っぱだけ...。
「私は、夏場以外、次々と育てては摘んでいただくんです。葉と同じように、いえ、それよりもっと香り高いくらい。とってもおいしいわよ」
咲いたら摘んで脇枝を出させ、それが花を咲かせるのを待って、また摘む...。家で育てているからこそできること。なんだか楽しそうです。
「サラダにふりまいて、召し上がれ」
これがルッコラの花。「プランターでも育てられるのでおすすめよ」
タイル張りの懐かしいシンクが、水谷さんの野菜畑。ルッコラがすっと茎を伸ばして花を咲かせています。
採れたてそのまんま!
「ルッコラの花とミニトマトのサラダ」
作り方
1. ルッコラとボリジの花を摘む。花がない場合は買ってきたルッコラの葉だけを使っても。
2. 半分にカットした赤と黄色のミニトマトをお皿に盛り、ルッコラとボリジの花を散らす。
3. 2に適量の塩をふり、オリーブオイルを回しかけ、最後にレモン果汁を絞る。調味料の分量は好みで調節しましょう。
「いま、庭は色とりどり。その花や実がおいしいんです」と水谷さん。
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水谷昭美(みずたに・あきみ)さん
小さな庭に花を咲かせて40年。植物を育てるだけでなく、バラのつるが絡まるアーチや水色の扉も手作り。季節の廻りを感じる暮らしを楽しんでいる。春は庭に咲いた花や実った野菜を料理するのが恒例。