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口の中の環境が悪くなると、口臭がどんどん酷くなってしまいます。口臭は自分では気づけないことが多いですが、近くにいる人には密かに「臭い」と思われているかも。一体なぜにおいが生じるのか知って、口内環境の改善を目指していきましょう。
口臭の原因は歯周病
昨年放送された『名医のTHE太鼓判!』(TBS系)では、口の中の問題に着目。口臭に悩まされている芸人・藤本敏史さんの口の中を検査し、原因を探っていきました。
藤本さんは自分では自覚がないそうですが、愛娘から拒絶されるほど口のにおいがひどいそう。妻の木下優樹菜さんも「ドブのにおい」と表現しており、かなりの悪臭であることが分かります。口臭の原因となるのは、40代の人に多いといわれる歯周病。歯周病になるとメチルメルカプタンという菌が発生し、不快なにおいの原因となってしまいます。
藤本さんの口臭には、視聴者から「そんなに臭いのに自覚がないのが怖い」「歯周病が原因って結構深刻なやつじゃん...」と驚きの声が。「自分の口臭も気になってきた」と不安に思った人も多いようです。
また口の中は歯周病だけでなく、便秘の時にも臭くなってしまうことが。腸内の悪玉菌が増殖することで、菌が作ったにおい成分が口から排出されるのです。便秘による口臭は女性に多い症状なので、気づかないうちに悪臭になっていないか気をつけたいですね。
口臭を改善する「オイルうがい」
歯周病は食べかすなどから発生した細菌によって引き起こされるもので、細菌が血管に侵入すると全身に悪影響を及ぼす可能性も。口臭だけでなく心筋梗塞、すい臓がん、食道がん、大腸がんなど、命に関わる重大な病気のリスクを高める危険な状態です。
歯周病を撃退し口臭を改善するためには、オリーブオイルを使ったうがいがおすすめ。大さじ1杯のオイルを口に含んだら、口の中で左右3回ずつ舌を回しましょう。ほうれい線を広げるようなイメージで回すのがポイントです。次に、口は閉じたままで歯の裏と表を舌で磨きます。歯の汚れを取るように、しっかり磨いてください。
磨き終わったら、オイルを含んだままぶくぶくとうがい。入念にうがいをしたら、オイルを吐き出して口をゆすぎます。オイルによって口の中のうるおいをキープすることで、口の中の汚れが濃縮されることを予防。オリーブオイルだけでなく、ごま油、アマニ油、エゴマ油でも代用できますよ。
口内環境を清潔に保つには、しっかりと歯磨きをすることも大切。歯ブラシを細かく動かし、時間をかけて汚れを落とす磨き方が効果的なので、まだ歯周病になっていないという人も正しい歯磨きを心がけてくださいね。
文=藤江由美