首のイボは治る! 4つの治療法&予防と再発防止のための注意点

pixta_39848696_S.jpg中高年以降で必ずといっていいほどよく見られる「首のイボ」は一種の加齢現象といえます。必ずしも治療を必要とする病気ではありませんが、加齢とともに増加したり、大きくなったりします。

「首のイボ」の種類や特徴、治療方法などについて、はなふさ皮膚科の花房火月先生に教えていただきました。

前の記事「「首のイボ」の患者数は急増中。放置すると危ないのはどんなイボ?(1)」はこちら。

 
イボの治療効果は個人差が大きく、絶対的な治療方法はありません。メリットとデメリットを理解した上で、症状、体質、経済状況に合わせて、最適な治療方法を選択する必要があります。

 

◆主な治療方法とは?

治療方法は、液体窒素による冷凍凝固術の他、電気メスや炭酸ガスレーザーと呼ばれるレーザーで焼き切ってしまう方法、ハサミで切り取る外科的処置が主になります。

冷凍凝固術:マイナス196℃の液体窒素を使ってイボを凍結させる。凍結部分は軽い水疱になり、1~2週間後、かさぶたになって自然に落ちる。
【治療対象】
・脂漏性角化症/アクロコルドン/スキンタッグ
【メリット】
・保険適用のため治療費が安い
・1 回の治療時間が短い
【デメリット】
・1 回で除去できないことが多く、治療回数が多い
・ピンポイントに当てることが難しく、色素沈着しやすい

 

外科的切除:手術用ハサミで患部を切り取る。通常、麻酔をせずに行う。
【治療対象】
・スキンタッグ/軟性線維腫(くびれている形状)
【メリット】
・保険適用のため治療費が安い
・基本的に傷が非常に小さいため、傷跡が残りにくい
【デメリット】
・平たい形状には向かない
・多少の出血を伴うため、服用している薬によっては相談が必要

 

●電気焼灼法:電気メスを使って焼いて削る。
【治療対象】
・脂漏性角化症/軟性線維腫/アクロコルドン/スキンタッグ
【メリット】
・保険適用のため治療費が安い
・出血がほとんどない
・傷跡が冷凍凝固術よりきれい
【デメリット】
・痛みを伴い、施術後数日はかなり治療跡が目立つ
・体質によっては色素沈着しやすい

 

炭酸ガスレーザー法:炭酸ガスレーザーをピンポイントに患部に当て、熱によって蒸散させる。一時的に治療部分とその周りが腫れることがある。
【治療対象】
・脂漏性角化症/軟性線維腫/アクロコルン/スキンタッグ
【メリット】
・仕上がりが比較的きれい
・出血がほとんどない
・1 回の治療時間が短い
【デメリット】
・保険適用外のため治療費が高い
・各病院で料金にばらつきがある
・レーザーで深く削り過ぎると皮膚が陥没する
・体質によってはケロイドや色素沈着する場合も

 
◎予防と再発防止のために気をつけるポイントとは?

●紫外線を避ける
・ 外出時は日焼け止めを使用
・ 日傘や帽子で紫外線を遮断

●皮膚の摩擦を避ける
・ ネックレス、髪の毛先、衣服がふれないようにする

●肥満(メタボ)を防ぐ
・ ウォーキングやスクワット などの適度な運動をする
・ 正しい食習慣(1日3食規則 正しく・腹七分目・ よくかんでゆっくり・間食はほどほどに)を心がける

3カ月程度を治療効果が出る目途にするとよいでしょう。
 
取材・文/古谷玲子(デコ)


花房火月はなふさ・ひづき)先生

2006年東京大学医学部卒業後、癌研究会有明病院、東京大学医学部附属病院、NTT東日本関東病院などを経て、2011年、はなふさ皮膚科開設。著書に『だから差がつく! やっぱり美人は、かかりつけの美容皮膚科を持っていた』(雷鳥社)。

この記事は『毎日が発見』2018年8月号に掲載の情報です。

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