理想はスルリと出る便
少し硬めの歯みがき粉状
コロコロ便の話が出たところで、健康的な便はどんな状態なのかを解説します。
便は、約70%が水分でできていて、水分がおよそ90%以上になると軟便に、60%以下になるとコロコロ便になります。便の形状は硬いコロコロ便から固形物を含まない水様便までさまざまですが、理想はいきまなくてもスルリと出て、表面がなめらかで歯みがき粉より少し硬めの便です。
便の量は食べた内容によって変わりますが、一般的には1日100〜200g 程度、バナナ1本分程度の排便量が平均といわれます。
便のニオイの原因は悪玉菌によるニオイ物質
健康な便は黄土色〜茶色をしていますが、脂肪の多い食事をしたり、腸での滞留時間が長いほど色は濃くなります。また、おしりで出血している場合は鮮血のような赤、胃や十二指腸から出血している場合は、真っ黒で粘り気のある「タール便」となるので、続くようなら受診しましょう。
便のニオイは、悪玉菌がたんぱく質を分解するときにつくられるインドールやスカトールというニオイ物質です。そのため、腸内環境がよく善玉菌が多いと便臭は強くありません。ですが、腸内環境が悪かったり、たんぱく質の多い食事をするとニオイがキツくなります。
便は何でできている?
便の約7割は水分でできていて、残りの固形分には食べもののカスやはがれた腸壁の粘膜、腸内細菌など。排便時はまわりのガスも一緒に排出される。
理想の便とは
歯みがき粉より少し硬い
なめらかで錬り歯みがき粉より少し硬い程度。いきまずにスルリと出る硬さ。
しっかり形がある
太さは自分の足の親指程度。健康であれば、色や量は食事による。
便器の水が濁らない
最初は水に浮いてだんだんと沈んでいくのがベスト。便器の水は濁らない。