腸の環境を整えることは、健康への第一歩。ヨーグルトとみそ、身近な2つの食品を使った、体に良い漬物を楽しんでみましょう。管理栄養士で料理研究家の成澤文子(なりさわ・あやこ)さんに、2つの発酵パワーの恩恵を受けられる「ヨーグルトみそ漬けレシピ」を教えてもらいました。
「ヨーグルトみそ漬け」はココがスゴイ!
●乳酸菌の働きで腸内環境が整い、免疫力がアップする
●腸内に"やせ菌"を増やす
●塩分を抑えられる
●ぬか床より簡単・手間ナシ
使用するみそは、加熱せず自然のまま発酵熟成させ添加物を加えない、昔ながらの作り方の「天然醸造・生みそ」のものを選びましょう。酵母を生きた状態で摂取できます。
素材のうま味がアップする
おすすめの漬け方です
乳酸菌が豊富で善玉菌を増やす効果があり、整腸作用が期待できるヨーグルトと、大豆を発酵させることでうま味が倍増し、ミネラルや食物繊維が含まれるみそ。
2つの発酵パワーの恩恵を受けられる「ヨーグルトみそ」に野菜を漬けることで、さまざまな効果が期待できます。
「みそ漬けと比べ、ヨーグルトをみそに混ぜることで、減塩に。ぬか床で漬けるより手間がかからないのもうれしいですね。漬ける野菜はお好みで。長いもなど意外な野菜もおいしく漬かります。野菜を漬けた後のみそ床は、さまざまな料理にアレンジが可能。おいしく食べて腸活に役立ててみてください」(成澤さん)
混ぜて漬けるだけ! 「ヨーグルトみそ漬け」の作り方
ヨーグルトみそ床の材料(作りやすい分量)
※おおむね、Sサイズのチャック付きポリ袋1つ分
ヨーグルト(無糖)...100g
みそ...50g
作り方
完成後2~3日保存する場合、野菜を大きく切って漬けると減塩に。味が染み込みやすい野菜は、1日漬けたら取り出して別途保存を。
(1)野菜の下処理をする(大きさをそろえると、ムラなく漬かる。春キャベツは細かくしない方が漬けやすい)。
チャック付きポリ袋に入り切る野菜を用意
(2)チャック付きポリ袋に分量のヨーグルトとみそを入れ、手でもみ込むようにして、よく混ぜ合わせる。
米みそ、麦みそなど種類はお好みで!
(3)野菜を入れて漬け床にからめ、空気を抜いてチャックを閉じ冷蔵庫へ。一晩~1日漬け、汁気を切って盛る。
漬け床は2~3回繰り返して使えます
《ヨーグルトみそ漬けにおすすめの野菜》
※きゅうり1本、にんじん1/4本、長いも5cmを1日漬け汁気を切った場合、完成した分量の1/4量で、35kcal、塩分0.6g
[旬]スナップえんどう
下処理:ヘタと筋を取り除き、熱湯でサッとゆで、冷ます。
[旬]春キャベツ
下処理:サッと洗い、ポリ袋に入る大きさに切る。
[旬]長いも
下処理:皮をむき、縦半分の大きさに切る。
きゅうり
下処理:洗って上下を切り落とし、漬けやすい大きさに切る。
にんじん
下処理:洗って皮をむき、漬けやすい大きさに切る。
[旬]アスパラガス
下処理:温めたオーブントースターで3分程度焼き、冷ます。