コロコロ便が出る! はほぼ便秘
コロコロ便は便秘の始まり
ウサギの糞のようにコロコロと丸い形の便を「コロコロ便」といいます。
腸でそれができる場合、原因は、水分不足や偏った食生活、ストレスや疲労による自律神経の乱れなどさまざまです。ですが、直腸や肛門でできる場合は、排出されずに残った「出残り便」がコロコロ化したものです。
出残り便は、最初は軟らかいのですが、直腸壁から水分がどんどん吸収されるので石のようにカチカチになっていきます。これが残便感となり、便意があってもなかなか出ない、無理にいきむと出血するなど、トラブルの原因となるのです。
出残り便がつくり出す便の2階建て構造
直腸は粘膜なので痛みを感じませんが、肛門には知覚神経が通っています。そのため、通常は空っぽのはずの肛門に便が残ると、残便感を感じてスッキリしません。
しかし、本来は通路である直腸や肛門に出残り便のある状態が続くと感覚がマヒし、便をためられるようになっていきます。すると、前日の硬い便の上に新しく下りてきた軟らかい便が積み重なる「2階建て構造」となります。
毎日排便があってもコロコロ便しか出ない場合は、こうした「2階建て構造による出口の便秘」状態になっていることを疑いましょう。
「2階建て構造となった出口の便秘」の図
排出されなかった出残り便は、時間が経つほど水分が直腸壁からどんどん吸収されて、カチカチのコロコロ便化していく。