1日15分で血管が若返り、血圧が下がる!「血管マッサージ健康法」のススメ

加齢とともに、血管は弾力を失っていきます。すると、血液の巡りが滞りがちになり、高血圧や動脈硬化などの不調を引き起こす原因となります。それらを防ぐためには、血管をしなやかに保ち、体の隅々まで酸素と栄養分をしっかりと届けて、老廃物を排出することが大切です。そこで、血液の巡りを良くして血管の老化を緩やかにする「血管マッサージ」のやり方を、井上正康先生に教えていただきました。

マッサージで、しなやかな血管を保ち血圧を改善

加齢とともに、血管は弾力を失っていきます。

すると、血液の巡りが滞りがちになり、高血圧や動脈硬化などの不調を引き起こす原因となります。

それらを防ぐためには、血管をしなやかに保ち、体の隅々まで酸素と栄養分をしっかりと届けて、老廃物を排出することが大切です。

そこで、血液の巡りを良くして血管の老化を緩やかにする「血管マッサージ」のやり方を、井上正康先生に教えていただきました。

「血管マッサージは、血液を運ぶ動脈を直接刺激することで、血管を拡張させます。というのも、動脈に刺激を与えると、血管を広げるNO(一酸化窒素)という物質が発生するから。手や顔、頭の周辺には、たくさんの動脈が走っており、マッサージで刺激を与えることで、動脈の内側にある内皮細胞からNOが発生します。すると、血管が広がり、血流が良くなるのです」。

マッサージをするときは、マッサージをする部位の皮膚に、手のひらをぴったりと密着させ、そのまま皮膚と骨をずらすように動かすのがコツ。

こうすることで、皮膚と骨の間に走っている全ての動脈が刺激され、全身の活性化へとつながります。

「血管マッサージは、1日合計15分程度行うのが効果的です。数分行えば、体が温まり、全身が活性化して冷えの予防にもなります。

また、動脈をほぐす効果に加え、自律神経と一緒に静脈やリンパ管も刺激され、血液やリンパ液の流れが改善されて心身ともにリラックスできます。

高血圧で薬を飲んでいる患者さんの中には、1日15分の血管マッサージを2週間続けて、血圧が20も下がったという人もいます」血管を柔らかくするためには、運動や入浴も効果的だと井上先生は言います。

「特別なスポーツではなく、まずは歩くことをおすすめします。歩くことで下肢の筋肉が動き、動脈がマッサージされて血流が良くなるのです。また、近頃血圧が高めだと気になっている人は、ぬるめの湯につかるのもいいでしょう。血管が拡張し、血流が促進されて、高血圧の改善につながります」。

自分の正常血圧を知り、日頃からマッサージや運動、入浴などで、予防や改善に努めましょう。

「指の付け根」の血管マッサージ

手の指の両側に走る動脈をほぐして、血流を促進。指の先まで温まります。

指の付け根を合わせる

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ねじるように引き抜く
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記事はこちら:血管が若返る!指の先まで温まる「指の付け根」の血管マッサージ

「指」の血管マッサージ

左右全ての指をマッサージすることで、手や体が温まり、リラックス効果も。

指の股をグリグリしごく

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指先までしっかりしごく

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記事はこちら:手や体か゛温まり、リラックス効果も!「指」の血管マッサージ

「手」の血管マッサージ

手の甲をほぐして、手の中の動脈を刺激。ツボ押しで血流を改善。

手の甲をもう片方の手で押しつける

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2つのツボを強く押して刺激する

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記事はこちら:手の甲をほぐして動脈を刺激!「手」の血管マッサージ

「頭」の血管マッサージ

脳の血流が良くなり、疲れや気力の低下、偏頭痛の改善も期待できます。

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記事はこちら:偏頭痛の改善も期待できる!「頭」の血管マッサージ

「首」の血管マッサージ

首筋をほぐすことで高血圧の予防や改善に。

前後上下に優しくもむ

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あごを上げ下げしながら行う

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記事はこちら:首筋を優しくほぐして高血圧予防♪「首」の血管マッサージ

「顔」の血管マッサージ

皮膚の新陳代謝が促進され、健康的で若々しい印象に。小顔効果も!ここでは4種のうちの1つ「まぶた」をご紹介します。

【まぶた】

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人さし指、中指、薬指の腹で、まぶたの周辺を軽く押さえ、優しくマッサージします。

目の近くは優しい力で!
目を傷つけたりしないよう、軽く押さえる程度の力で行いましょう。

記事はこちら:皮膚の新陳代謝を促し、小顔効果も!「顔」の4つの血管マッサージ


血管マッサージの基本のやり方「1日15分もむ」

1日15分程度行えば、十分です。一度に15分でも、1日数回に分けて合計15分でも、どちらでもかまいません。できるだけ毎日続けましょう。

  • マッサージをする部位に指や手のひらを密着させる。
  • 筋肉の奥の動脈をずらすように意識してもむ。
  • "痛気持ちいい"強さを意識してもむ。
  • どの部位をやってもかまいません。できる部位のみでもOK!

[ 注意!]
・痛いところがあるときは、無理にマッサージをするのはやめましょう。
・感染症を予防するために、手をよく洗ってから行いましょう。

だからいい! 血管マッサージ

  • 血流が良くなって、全身が活性化します。
  • 自律神経が刺激され、リラックス効果も。
  • 新陳代謝がアップして老廃物の排出がスムーズになり、美肌効果も。
  • 手を使うことで、脳の働きも活性化します。

●無理せず歩いて血管マッサージ
歩くことで全身の筋肉が働き、動脈もマッサージされ、血流が増えて栄養素や酸素を全身に運ぶことができます。ちょっと汗ばむくらいの速度で歩くのが理想ですが、あまり高い目標を掲げると長続きしません。毎日、無理のない範囲で歩くように心がけましょう。

ぬるめのお風呂で血圧を下げましょう
ぬるめの湯でゆったりとくつろぐと、全身の動脈が開き、副交感神経が活性化して血管をほぐす効果があります。最近少し血圧が高いなと思ったら、ぬるめの湯につかる習慣をつけましょう。

【ある日の井上先生の血圧】
入浴前 125/ 65mmHg
入浴後 102/ 51mmHg


取材・文/笑(寳田真由美) 撮影/西山輝彦 モデル/山田ゆうこ

薬に頼らず高血圧を撃退! 特集「血圧を下げる簡単な方法」その他の記事はこちら

 

<教えてくれた人>

健康科学研究所 所長
井上正康(いのうえ・まさやす)先生

大阪市立大学医学部名誉教授などを経て、2019年より腸内フローラ移植臨床研究会評議員、FMTクリニック院長。『もむだけで血管は若返る 切れない・詰まらない血管マッサージ健康法』(PHP研究所)など著書多数。

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『もむだけで血管は若返る 切れない・詰まらない血管マッサージ健康法』

(井上 正康/PHP研究所

今回の特集を監修してくださった井上先生が、生活習慣病に負けないための、動脈を柔らかく保つ「血管マッサージ」をやさしく解説! いずれも動脈の老化と深いかかわりがある高血圧、心臓病、脳梗塞、糖尿病などの生活習慣病を予防するための「動脈マッサージ」をぜひチェックしてください。

この記事は『毎日が発見』2020年4月号に掲載の情報です。
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