<この体験記を書いた人>
ペンネーム:もちもち
性別:女
年齢:42
プロフィール:義父母と同居、パート勤務。
去年の夏、私達夫婦が家を建てたのをきっかけに、義両親と同居を始めました。
家に居て庭仕事などをするのが好きな75歳の義父に対して、73歳の義母は出歩く事、中でも「買い物」が大好きです。
近所のお茶飲み友達とスーパーの安売りや、「美味しいパン屋さんを見つけた!」など、お互いに声を掛け合っては連れ立ってよく出掛けて行きます。
それは続けてほしいし、食材やデザートなど私達にもまめにお土産を買ってきてくれるので有難いのですが、一つだけ喜べない事があります。
それは洋服を買ってきて、いざ着てみて気に入らないと、私に気軽に押し付けてくる事です。
一応、試着をしてから購入しているようですが、義母いわく「お店で着てみるといいなと思うのに、家で着てみるとどうして買っちゃったんだろう?...ってなる」のだそう。
私にも同じ経験があるので、そこは仕方がないと思います。
いらない服をため込むより誰かに着てもらおうと考えるのも分かります。
でも、義母は私が欲しいかどうかは気にしてくれません。
広げて見せられた瞬間にけなせないので言いませんが、義母が買ってくる服は色合いが濃くて暗かったり、ぼやけた柄だったり、デザインがモサっとしています。
所謂「おばちゃん服」なのです。
義母になら年相応と言えても、私も若くはありませんが、まだちょっとそこの年齢には達していないなと思える服ばかり。
手持ちの服とどう組み合わせればいいかも浮かびません。
そもそも、一緒に行動している同じくらいの年齢のお友達に譲った方がいいのでは?
それとなく言ってみたこともあるんです。
しかし......。
「みんな、私よりも太ってるか背が高くて袖が短くなっちゃうから無理だよ」
あっさりそう言われました。
でもそれなら、義母より背が高い私も無理なはずなのですが、不思議と義母はそうは思わないようです。
先日も帰宅して間もなく、曇った水色地に緑の柄のカットソーを手にやってきました。
ハッキリ言うと角が立つので「私には小さいと思います」と言って断ろうとしたのですが「大丈夫、入る入る!」と笑って渡されてしまいました。
こうして徐々に溜まりつつある義母の失敗服。
ゴミをチェックされることはないと思いますが、捨てることは怖くて出来ません。
義母に悪気はないと分かっているのですが、「欲しくない」「着たくない」などストレートな言葉を使わず、何と言えば察してくれるのかモヤモヤしています。
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