加齢とともに、血管は弾力を失っていきます。すると、血液の巡りが滞りがちになり、高血圧や動脈硬化などの不調を引き起こす原因となります。それらを防ぐためには、血管をしなやかに保ち、体の隅々まで酸素と栄養分をしっかりと届けて、老廃物を排出することが大切です。そこで、血液の巡りを良くして血管の老化を緩やかにする「血管マッサージ」のやり方を、井上正康先生に教えていただきました。
「首」の血管マッサージ
首筋をほぐすことで高血圧の予防や改善に。
前後上下に優しくもむ
首の前面を手の指で軽くつかみ、前後上下に優しくもみほぐします。途中で左右の手を替えて行うと、全体を均等にもむことができます。
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あごを上げ下げしながら行う
頭や首を上下左右にひねりながらあごを上げ下げして、首の筋を動かしながらマッサージしましょう。
【首筋は優しい力で!】
首筋は強く押し過ぎると後で痛むことがあります。心地良い程度の力で押しましょう。
血管マッサージの基本のやり方「1日15分もむ」
1日15分程度行えば、十分です。一度に15分でも、1日数回に分けて合計15分でも、どちらでもかまいません。できるだけ毎日続けましょう。
- マッサージをする部位に指や手のひらを密着させる。
- 筋肉の奥の動脈をずらすように意識してもむ。
- "痛気持ちいい"強さを意識してもむ。
- どの部位をやってもかまいません。できる部位のみでもOK!
[ 注意!]
・痛いところがあるときは、無理にマッサージをするのはやめましょう。
・感染症を予防するために、手をよく洗ってから行いましょう。
だからいい! 血管マッサージ
- 血流が良くなって、全身が活性化します。
- 自律神経が刺激され、リラックス効果も。
- 新陳代謝がアップして老廃物の排出がスムーズになり、美肌効果も。
- 手を使うことで、脳の働きも活性化します。
取材・文/笑(寳田真由美) 撮影/西山輝彦 モデル/山田ゆうこ