血管性認知症やアルツハイマーのリスクも。血管をもろくする脂質異常に注意

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悪玉コレステロールの増加も善玉コレステロールの減少も中性脂肪の増加も、動脈硬化を引き起こします。

動脈硬化は血管をもろくします。

心臓の血管が詰まれば狭心症や心筋梗塞や心不全、脳では脳梗塞、脳出血などの脳血管障害を引き起こします。

血管が弱くなるため、血管性認知症になりやすいこともわかっています。

また、アルツハイマー病になるリスクも高まります。

LDLコレステロールの数値に関して、高くても問題ないという説がありますが、誤解です。

40代から60代で高コレステロール血症にかかり、そのまま放置していると、アルツハイマー病にもなりやすいことがわかっています。

高齢になってから脂質管理を始めても、認知機能の低下を防ぐ効果は得にくいとされます。

早めの対策が効果的です。

安心材料としては、コレステロールと中性脂肪にはコントロールしやすいという特徴があります。

糖尿病の場合は食事制限や運動などやるべきことがたくさんありますが、コレステロールと中性脂肪には薬が効きやすいのです。

【次回:認知症になる確率が上がる高血圧。実は気にすべきは高さよりも...】

【まとめ】「認知症にならない18の方法」記事リスト

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「脳の状態を把握することは、全身の健康を把握することと同じです」と新井先生。いますぐできる頭のメンテナンス、18の方法を解説します

 

新井平伊(あらい・へいい)

1984年順天堂大学大学院医学研究科修了。アルツクリニック東京院長。順天堂大学医学部名誉教授。アルツハイマー病の基礎と臨床を中心とした老年精神医学が専門。日本老年精神医学会前理事長。著書(監修)に『アルツハイマー病のことがわかる本』。

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『脳寿命を延ばす 認知症にならない18の方法』

(新井平伊/文藝春秋)

現在、日本人の「健康寿命」は大いに延びていますが、「脳の寿命」は身体ほど延びていません。そんな「脳の寿命」を伸ばし、活性化させる方法を老年精神医学の世界的権威である新井平伊先生が教えます。「少し汗をかく程度の有酸素運動を週に3回、30分くらい行う」など、具体的なアドバイスが盛りだくさんの一冊です。

※この記事は『脳寿命を延ばす 認知症にならない18の方法』(新井平伊/文藝春秋) からの抜粋です。

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