毎日の「体重測定」で生活を調えれば、糖尿病が遠ざかる!/糖尿病

現在、日本国内の患者数は1千万人を超えるとされる「糖尿病」。これはもはや現代の国民病と言えるかもしれません。もしも自分が、家族が糖尿病になったら、予備軍だったら、生活習慣をどのように変えていけば良いのでしょうか。

一生続けられる「血糖値を上げない習慣」について、京都大学医学部附属病院病院長で糖尿病・内分泌・栄養内科教授の稲垣暢也先生にお話を伺いました。

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毎日体重を量るクセをつけよう。
体重を知るだけではなく生活を整える意味がある

「あなたは自分の体重を正しく言えますか?」

ドキッ! いちばん痛いところをズバリと質問する稲垣先生。いいえ...言えません。知りたくもありません。知っていないとダメですか? 

そうなのです。毎日体重計で自分の体重を量ることが、自分の健康状態を正しく把握することになるのです。そして体重の増減をもとに、今日は何を食べるか、どのくらい運動するかを決めるべきなのです。

稲垣先生は、遅くまで仕事をして夕食が深夜になったり、出張や会議などで外食が続いてしまうことも少なくないそうです。体重計に乗って、毎日の生活を見直す習慣をつけると、「ここ数日は野菜不足だから今日は野菜中心の食事にしておこう、いつもよりちょっと多めに歩いた方がいいかな」などと、生活を見直すきっかけができたそうです。

ではどうやって体重計に毎日乗る習慣をつけたらよいのでしょうか。実は体重計を置く場所が肝心なのです。
それは
1.クローゼットの近く(着替えるときに)
2.お風呂のドア近く(入浴の前後に)
3.洗面台の下(歯を磨きながらなど)
4.ベッドサイド(就寝前や起床時に)
上記のいずれかです。

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重要なのは、体重計に乗るのはダイエットのためではなく、偏った生活を調整するのが目的だということです。特に年齢を重ねてから標準体重よりもやせてしまうと、筋肉量や骨量が減って、疲れやすくなったり、転倒や骨折のリスクも高まります。そんな年齢と体調の変化に気付くためにも、体重計に乗ることは役立つのです。

もちろん肥満、特に内臓脂肪は糖尿病と密接に関係しています。内臓脂肪が増えると、インスリンの働きが悪くなって、血糖値が上がり、血糖値が高くなるとさらにインスリンの分泌が減る負の連鎖に陥ってしまいます。BMIを計算したり、腹囲を測って内臓脂肪の増減をチェックしたり、いつも着ている洋服がきつく感じるようになった、などで自分の体の変化に敏感になりましょう。

■チェックポイント
★体重計を置く場所
★体重を量る時間
上の2つ決めて習慣になるように工夫しましょう。

 

次の記事「まずは10分長く歩いてみよう。血糖値を下げるためには下半身を動かす!/糖尿病」はこちら。

取材・文/宇山恵子 

 

<教えてくれた人>
稲垣暢也(いながき・のぶや)先生

京都大学医学部附属病院病院長、糖尿病・内分泌・栄養内科教授。一生続けられる生活習慣を指導しながら糖尿病患者さんと向き合いつつ、先進的研究も行う。

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この記事は『毎日が発見』2018年10月号に掲載の情報です。

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