「夫婦は死んだら一緒のお墓に入るもの」と思っている人が多いようですが、違う考え方を持っている人も少なくない模様。最近ネット上では、「夫とは別のお墓に入りたい」という書き込みに様々な意見が寄せられていました。
夫の墓に入りたくない理由とは?
以前女性向けのネット掲示板では、とある既婚者の女性がお墓に関するお悩みを投稿。彼女の夫は長男として生まれたので、妻ともどもお墓の面倒を見ることになるそうです。しかしこのまま夫家族のお墓に入るのは避けたいとのこと。知らない祖先のお墓ではなく、実家の両親たちと同じお墓に入りたいそうです。
自分は世間の常識からずれているのか、投稿者は同掲示板で他のユーザーに質問。すると書き込みを見た人からは、「自分も夫の家族と同じ墓に入るのはいや!」「大嫌いな姑と同じ墓に入るなんて死んでも無理」「死んだ後くらいは夫と離れたい」と共感の声が寄せられました。
一方で「自分は素直に義父母と同じ墓に入るなぁ。そこまで関係も悪くないし」という意見も。また「夫の祖先の墓には入りたくないけど、夫と同じ墓には入りたい」「夫と2人きりのお墓を作るつもり」「実両親とも義父母とも嫌。だけど夫とは一緒がいい!」というラブラブな夫婦もいるようです。
多様化していく供養のスタイル
その他、「そもそもお墓に入るのが嫌」という人もいる模様。「私が死んだら海に散骨するよう子どもに言ってある」「田舎の墓だと色々面倒くさそうだし、都内の納骨堂に入れて欲しい」「残された人に迷惑がかからない方法ならなんでも」といった声が寄せられていました。
実際に供養のスタイルは、近年ますます多様化している傾向に。例えば最近では、お墓参りがしやすい"都市型納骨堂"が注目を集めています。品川区の「ひかり陵苑」は、「不動前駅」から徒歩5分という好アクセスな立地にある納骨堂。全館バリアフリーなので、車いすの人などでも快適にお参りすることが可能です。
「株式会社良心石材」は、AR技術を利用したサービス「スマ墓」を提供。こちらは故人に縁がある場所のGPS情報を登録することで、どこでも慰霊場所にできるというサービスです。登録した場所を訪れると、スマートフォンの画面にあらかじめ設定した写真や動画が。こちらも新しい供養の方法として話題になっていました。
死後の住処には数多くの選択肢があるようなので、あらかじめ家族に伝えておくのも大事な"終活"と言えるでしょう。
文/藤江由美