配偶者が亡くなったあとその親の介護は... いま注目を集める"死後離婚"

今年10月放送の「あさイチ」(NHK)では、"死後離婚"を特集。その内容に賛否の声が寄せられています。現在注目を集める死後離婚ですが、一体どのようなケースや効果があるのでしょうか。

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"死後離婚"という言葉に違和感?

番組では配偶者が亡くなった後に「姻族関係終了届」という書類を役所に提出して、姻族(義理の両親・きょうだい)との縁を断つ死後離婚のケースが紹介されました。ここ5年で姻族関係終了届の提出件数は右肩上がりになっており、2017年度には4,895件も届け出があったそう。「あさイチ」がアンケートを行ったところ、「死後離婚をしたいと思う」と答えた人の割合は19.7%に。およそ5人に1人が死後離婚を検討していることがわかっています。

番組には、夫の死後に"義理の親の介護をすることが不安"で姻族関係終了届を提出した女性が登場。また"義理の両親との遺産相続を巡るトラブル"で、姻族関係を解消した女性がモデルの再現VTRが放送されました。

これらのVTRを見た司会の博多大吉さんは、「"死後離婚"という言葉が少し強い気がしますよね」とコメント。実は姻族関係終了届を提出しても"亡くなった配偶者や子どもとの関係"は変わらず、子どもと祖父母などとの関係は「血族」のまま。なので正確に言うと、"亡くなった配偶者と離婚をした"ということにはなりません。

"離婚"という言葉に引っ掛かる視聴者も多く、SNSなどには「『姻族関係終了届』を『死後離婚』って言い換えるのは酷い。まるで届け出るのを責めてるみたいな」「死後離婚という言葉は良くないとキッパリいえる大吉先生はやっぱり素晴らしい」といった声が。

"死後離婚"というワードに否定的な声が寄せられましたが、番組では"もう一つの死後離婚"と呼ばれる「復氏届」も紹介されました。復氏届とは、結婚前の戸籍・名字に戻す手続きのこと。「あさイチ」には、夫が亡くなった後に夫の浮気が発覚した女性が登場。"夫の姓を名乗り続けると浮気を容認した気持ちになる"という理由から、復氏届を出したと過去を語っていました。この復氏届には、視聴者から「『復氏届』の方が『死後離婚』という言葉のイメージに近い気がする」といった声が上がっています。


生まれ変わっても今の配偶者と結婚したい?

「あさイチ」の調査では、死後離婚を考えている人はおよそ20%でした。しかし、「生まれ変わってもまた今の配偶者と結婚したい」と考えているシニアも少なくないようです。

以前「ゆこゆこネット」が、50代以上の男女を対象に「夫婦」に関する調査を実施。「また今の配偶者と結婚したい」と答えた人は全体の50.4%で、2人に1人が「結婚したい」と回答したことがわかっています。男女別にみると、「結婚したい」の割合は男性が51.8%、女性が44.7%という結果に。

結婚生活や義実家との付き合い方は人それぞれ。亡くなった後にトラブルにならないよう、早めに話し合うのも大切なのかもしれません。

文/藤江由美


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