昔からよくある家庭の問題として取りざたされる嫁姑問題。義母との関係性を築くためにある程度生活のサポートはしてあげたいものですが、あまり根を詰めるといつか気が滅入ってしまいます。一体、義母のお世話はどこまでやれば丁度良いのでしょうか。
義母のお世話はどこまでするべき?
今年とあるお悩み相談サイトでは、「義母が骨折した場合どこまでお世話をするべき?」といった投稿が話題に。他のユーザーから様々なアドバイスが寄せられました。
相談内容によると、ある日義母が骨折をしたことで投稿者の生活は一変。彼女は現在子育て中なのですが、病院までの送迎や家の家事、買い物のつき添いなどをやるようになったといいます。また夫と訪問した時にお世話を提案すると「大変だからしなくていい」と言うのですが、投稿者1人で行くと「是非手伝ってほしい!」と態度を変える始末。今のところは"怪我"をしている間の一時的なお世話ですが、義母がより老いた時の生活に不安を感じているそうです。
投稿者はどこまで義母の手助けをするべきなのか、他のユーザーからは「現状は明らかに頑張りすぎ。もっと減らしてもいいと思う」「義父や夫に任せちゃっていいんじゃないかな?」「何もしないで、"頼まれた時だけお世話にいく"にとどめるべき」「できないことは断る方針で」といった声が。明らかにオーバーワークなので、作業量を減らした方がいいという意見が多いようでした。
"嫁だけが介護をする"のはもう古い?
一昔前は"嫁が義母の介護をする"のが当たり前だと思われてきましたが、最近は介護の形が徐々に変わっている模様。以前行われた厚生労働省の調査では、介護者の割合で"息子"が"嫁"を上回りました。
増え続ける"息子介護"は、今年6月の「クローズアップ現代+」(NHK)でも特集。実際に介護をしている男性からは、「確かに、イラっと来る事も何度もありました。認知症の両親の介護は本当に大変でした。アドバイスがあるとすれば、親の介護を恥と思わない事。立派な仕事、親孝行と思う事で、心が軽くなると思います。それと親の介護に必要なのは、自分へのご褒美です」との証言も寄せられています。
また以前同番組では、"呼び寄せ高齢者"を取り上げたことも。親の介護が必要になった時を見据えて、自分たちの住むエリアに呼び寄せる人が増えているそうです。ただしこれには、見知らぬ土地を離れた親が社会から孤立してしまうというリスクも。番組で紹介した"呼び寄せ高齢者"は、地域の集まりに参加するなどして新たな交友関係を築いていました。
嫁の介護や息子介護に限らず、やはり大事なのは誰か1人に負担が集中しないこと。人を頼ったり各種サービスを利用するなどして、無理のないお世話ができると良いですね。
文/藤江由美