介護世代や共働き世帯が増えて、注目を集めているのが二世帯住宅。しかし1つの家に2つの世帯が住むことによって、様々なトラブルも起こっているようです。
電気代を払ってくれない義両親...
以前「二世帯住宅の光熱費」という話題に注目が集まりました。悩みを寄せた投稿者の女性は義両親と"完全分離の二世帯住宅"に住んでおり、お互いに干渉することなく生活をしているそう。
住み始めた当初の取り決めで"電気代は義両親"が、"水道代は投稿者世帯"が支払うことに。しかし、半年が経った頃から義両親の支払いがストップ。電気代は投稿者の旦那さんの口座から引き落とされ、義両親から現金手渡しでもらっていたので請求しづらい状況になったといいます。
旦那さんに相談したところ、「電気代くらい良いんじゃない?」との回答が。しかし女性は「毎月の住宅ローン、子どもの教育費などで正直二世帯分の光熱費はきついです」と不満を吐露。「半分だけでも払って欲しいのですが、今の良好な関係を崩すのが怖くて私の口からは言い出せません」と明かし、「二世帯住宅に住まれている皆さんは、光熱費はどうされていますか?」と質問を投げかけました。
このお悩みにネット上からは、「私は自分の親と完全分離型二世帯住宅で、メーターはすべて別です。郵便受けも別にしました。なので好きなように倹約や贅沢ができます」「玄関共有の二世帯ですが、メーターは1つで義父母が支払って折半してます。意外と『明細ください』って言いにくいから、義両親に請求してみてもいいかも」「義父の名前で二世帯分合わせて料金請求がくるけど、義両親と相談してから自分たちの負担額を決めてるよ」といった声が。
メーターを分ける、トータル金額を折半、相談して金額を決めるなど様々なケースがあるようです。
メーターを分けた方が満足度は高くなる?
以前、株式会社住環境研究所が「同居・二世帯の住まいづくりと家計」調査を実施。電気代分担額は、メーターを分けた方が「満足度が高い」という結果が明らかになっています。
「電気代分担額の決め方別」に家計負担の満足度を調査したところ、「電気メーターを分けている」人は「満足」が33%、「まあ満足」が48%という結果に。一方、「料金明細に基づいて決めている」人は「満足」が25%、「まあ満足」が39%でした。
しかし同調査では、「メーターを分けている」と答えた世帯は24%しかいないことも明らかに。メーターを分けると基本料金が二重になるため、1つのメーターで暮らしている人が多いのかもしれません。
住み方に関する取り決めは、世帯によってそれぞれ決まりがあるもの。二世帯住宅の場合、トラブルの元になりそうな事柄は入居前にキチンと決めておいた方が良さそうですね。
文/藤江由美