節約の近道は、レシートを持ち帰ること! 買ったものを「2種類」に分けてできること

『楽しく賢くムダ知らず 「ひとり老後」のお金の知恵袋』 (保坂 隆/明日香出版社)第5回【全7回】

「老後」について、不安なことを耳にする機会が多い昨今。老後とは本当に怖いものでしょうか? 保坂サイコオンコロジー・クリニック院長の保坂隆氏は、著書『楽しく賢くムダ知らず 「ひとり老後」のお金の知恵袋』のなかで、「老後ほど好きに人生を楽しめる時期はない」と言います。ただし、それには手元のお金をやりくりする力が必要です。具体的には、どのような点に気を付ければよいのか。やりくりのコツを見ていきましょう。

※本記事は保坂 隆著の書籍『楽しく賢くムダ知らず 「ひとり老後」のお金の知恵袋』(明日香出版社)から一部抜粋・編集しました。


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※写真はイメージです(画像提供:ピクスタ)

買い物のレシートを使って節約する方法

テレビを見ていたら、家計についてのベテラン評論家が、「レシートを必ず持ち帰る習慣をつけましょう」と話していました。

自営業者や個人事業主の場合、確定申告があるので、レシートの持ち帰りが習慣になっていますが、これまで何十年もサラリーマンだった人は、レシートにそれほどこだわりがなく、どうしても「受け取ったら、クシャクシャにしてゴミ箱へポイ」という習慣が抜けないようです。

とくにポイしがちなのがコンビニのレシートだそうで、ある調査によると、コンビニでレシートを持ち帰らない人は、45%近くに上るそうです。

これでは自分が購入したものを改めて確認しようがなく、生活費のやりくりもうまくいかないでしょう。少しでも生活費を切り詰めたいという気持ちがあるのなら、今日からすべてのレシートを持ち帰るようにしましょう。

レシートを持ち帰ったら、使った金額を書き出したり、表計算ソフトに入力して管理するのですが、今までそんな管理をしたことがない人にとっては苦痛かもしれません。

そんなときは、スマホのカメラ機能を使ってレシートを撮影するだけで、品目や金額を読み取ってくれる便利な「家計簿アプリ」があるので、それを利用するといいでしょう。

品目と金額の入力が終わったら、あとひと手間加えて、買ったものを2種類に分類します。

「2種類の分類」とは何かといいますと、「必要だったもの」と「ほしかったもの」です。

お米や野菜、飲料などは「必要だったもの」、それに対し、お酒やタバコなどの嗜好品や、ワンランク上の牛肉のような贅沢品、さらに衝動買いしてしまったものなどは「ほしかったもの」に分類します。

 

保坂 隆
1952年山梨県生まれ。保坂サイコオンコロジー・クリニック院長。慶應義塾大学医学部卒業後、同大学精神神経科入局。1990年より2年間、米国カリフォルニア大学へ留学。東海大学医学部教授(精神医学)、聖路加国際病院リエゾンセンター長・精神腫瘍科部長、聖路加国際大学臨床教授を経て、現職。また実際に仏門に入るなど仏教に造詣が深い。著書に『精神科医が教える 心が軽くなる「老後の整理術」』『精神科医が教える お金をかけない「老後の楽しみ方」』(以上、PHP研究所)、『人間、60歳からが一番おもしろい !』『ちょこっとズボラな老後のすすめ』『繊細な人の仕事・人間関係がうまくいく方法』(以上、三笠書房)など

※本記事は保坂 隆著の書籍『楽しく賢くムダ知らず 「ひとり老後」のお金の知恵袋』(明日香出版社)から一部抜粋・編集しました。

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